学校の成績で、あなたの価値は決まらないよ

根拠のない自信 育てる

この子のこの子らしさを受け止める

僕らはどうしても比べてしまうところがありますね。

40人もの子どもたちを教室で見ていれば、どうしても比べてしまうところがあります。

 

学力もそうですね。

振る舞いなんかもそうですね。

 

あの子はよくて、この子は悪い。

ジャッジをしてしまいます。

 

そして、そのほとんどは大変主観に基づいたものです。

評価基準をつくって、そこに照らし合わせるわけですが、それでも人間ですから感情に左右される部分があります。

 

だから、あんなものはいいかげんなものだ!とは言いません。

人間が評価するものだから、どうしても主観が邪魔をする。

けれど、できるだけそういうことがないように、僕ら常々自分自身を戒めながら正当な評価を下すように努めます。

 

子どもたち、成績に苦しまないで

だからね、子どもたち。

そんな人間のつける評価で、あなたは苦しむ必要などないのですよ。

成績がよいから優越感に浸る。

成績が悪いから劣等感を抱く。

そのような必要はありません。

 

人間は誰でも凸凹があるものです。

得意不得意があっていいんです。

それを比べる必要などありません。

 

成績は、ある基準に基づいて、その時期の理解度の一面を判定しているにすぎません。

あなたの価値を決める『ものさし』ではないのです。

だからね、成績がよいから人間としての価値が高いとか、勉強が苦手だから人間としての価値が低いとか、そんなことはないの。

 

学び続ける子を育てる

そしてね、子どもたちを取り巻く大人もね、心に留めておきたいことがあります。

できることを賞賛し過ぎない。

できないことを見下したりしない。

 

できてもできなくてもいいの。

大事なのはプロセスです。

そこに存在するだけで素晴らしいんだな、子どもたちは。

 

そこを認めていく。

すると、子どもの学ぼうとする力は育っていく。

それが、根拠のない自信を育てるのですね。

 

根拠のない自信!

とっても大事なんです。

 

学びは、学生時代の一時期だけに行う、特別なものではありません。

人間は、生涯に渡って学び続ける生き物です。

学ぶことをやめたときが、老いるときです。

 

だから、生涯に渡って学び続ける勇気を子どもたちの中に育みたいものですね。

 

 

ハッピーな子どもを育てる大人になるためのしつもん

 目の前にいるこの子は、今どんなことをがんばっていますか?

 

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くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。