子どもに響かない生徒指導のやり方
意図を手放して寄り添うことがスタートライン
生徒指導をするとき、
心がけていることがあります。
それは、決して
「あーしなさい、こーしなさい」
と言わないことです。
アドバイスはしません
ただ問いかける。
子どもたちに「しつもん」を届けます。
たとえば
「お友だちに
悲しい思いをさせないために
できることは何だろう?」
こんな問いかけをしてみます。
期待する答えなどありません。
この子はどんな言葉を紡ぎ出すだろう?
そこに興味を集中し、ただただ言葉を待ちます。
意図ある詰問は「やったフリ」の生徒指導を生む
「こういう時はどうすべきですか」
「これからはどうしますか?」
は意図のある問いです。
これは誘導です。
先生に叱られている。
親に叱られている。
そういう状態から逃げ出したくて、
「正解」を答えようとします。
大人の「意図」を察知して、
大人の満足する「正解」を答えるのです。
こういうやり方が
一番子どもたちの心には響きません。
大人の自己満足のための指導ならば、
それは「やったフリ」の生徒指導なのです。
だれのために話を聴くのだろう?
こちらの意図通りの答えが
返ってきたとき、
大人は安心します。
一方、
自分の意図した答えでなかったとき、
大人はジャッジを下します。
「それは違うわ。こうすべきよ」
「残念だわ。何もわかってないのね」
つまりこれはね、
大人のための問いなのです。
決して
この子のための問いではない
のですね。
そして、
価値観を押し付ければ
押し付けるほど
子どもたちは心を閉ざします。
期待する答えに誘導してしまうことは、
案外多いのではないでしょうか。
ホントはね、
子供の心に寄り添って
子供の言葉を引き出すような
問いかけが必要なのです。
「いつだって私は、
あなたの言葉を聞く
準備ができていますよ」
と言う態度を示す。
心を開いてじっくりと寄り添う。
ただそれだけ。
心と心でつながった関係性を育てたいものですね。
ハッピーな子どもを育てる大人になるためのしつもん
子どもとの関係性を深めるためにできることは何だろう?
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