レッテルを貼ると、ホントの子どもが見えなくなる
レッテルを貼ると、ホントの姿が見えなくなる
人間は感情に流されやすい生き物です。
この感情は、何かを伝えるときには、「やっかいな代物」です。
感情は、先入観をもって話したり、レッテルを貼り付けたりさせられます。
評価や比較を交えて子どもの話をしてしまうことはありませんか。
「この子は、よく忘れ物をする子だ」
「この子は、いいかげんだ」
僕も、そうやって子どもたちに「レッテル」を貼ってしまうことがありました。
この「レッテル」は、こどもたちを「ありのまま」に見つめることを阻害します。
「よく」「いいかげん」という言葉は、主観に基づいた表現です。
この主観は、感情から生まれています。
「客観的事実」と「主観というフィルターを通した評価」を混同してしまっているのです。
「忘れ物をよくする」と言って、子どもを指導したとします。
この「よく」は、教師によって感じ方は違います。
子どもたちによっても違います。
1日に1個が「よく」なのか、週に3個が「よく」なのか、曖昧です。
基準が主観に基づくから、指導に差異が生まれてしまいます。
指導に差異があると、子どもたちは声をかけられたことが、お腹の中まで落ちていきません。
「あの子はよかったけど、私はダメ」
「あのときはよかったけど、今日はダメ」
つまり
「あの子は叱られていないじゃないか」
「あのときは叱られなかったじゃないか」
となってしまうわけです。
自分の中にある「感情」に気がついて、「ありのまま」にこどもたちの姿を見つめていきたいと思います。
ハッピーな先生になるためのステップ
客観的事実に主観的な評価を交えない。