「好きで得意」にフォーカスする

個性を伸ばす

「学校の先生」からいただいたメッセージ

自分は、隣のクラスの子どもとよく比べてしまいます。

少しでもきちんとしていたら、
早くできていたら、
「よし」

その反対だったら
「何してんの?」
です。

子どもの視点というよりも完全な自分目線です。

 

でも、それをやめると
「自分のやっていることがいいのかな?これでいいのかな?」
とも思ってしまいます。

比べられる相手がいるからこそ、その子どものことを冷静に客観的に判断・見ることができるとも思います。

 

親と教師とは違うかもしれませんが・・。

 

やっぱり教師なら
「隣のクラスよりよくなってほしい。子どもが成長していてほしい」
と思ってしまいます。

 

どこか隣と比べることで
優越感に浸りたい
安心したい
という気持ちをもってしまいます。

 

年齢をどれだけ重ねてみてもです。

逆に言えば、
自分のやっていることに自信がないからかもしれません。

 

その自信がないから、自信を追い求めて本を読んだりHOW TOに走ったりすると思います。

でも、そういう自信は、誰からもプレゼントしてくれないし、結局は自分で努力した人しかもらえないものだと思います。

 

子どもをありのまま受け入れるのは、まだ今の自分には難しいです。

 

どこか自分を評価する一つのものさしとしか20年間みれてこなかったからです。

でも、しっかりと向き合えば、子どものことを深く真剣に考えられるようになるのかなと思います

 

教育者として、目の前の子どものことをしっかりと考えることが大事なのかなと感じています。

 

 

どうして比べてしまうのかな?

いつも、感じたことをそのままダイレクトに伝えてくださいます。

僕は、この先生のメッセージを毎朝楽しみにしています。

どうして比べてしまうのだろう?

その疑問への解答が、もうね、ハッキリと示されています。

 

まず、自分を満たすこと。

それがすべてのスタートです。

満たされていないとね、優越感に浸りたくなります。

でもね、自分が満たされていると、そういうことへの興味がなくなります。

「ど〜でもいいこと」を「ど〜でもいい」と言えるようになります。

 

「比べる」とね、優越感も劣等感も同時に味わうことになります。

だからね、比べても満たされないんだよね。

それ、大人も子どもも一緒なの。

比べたら苦しいの。

 

満たされる方法は、たった一つです。

 

自分のグラスを満たすのです。

自分を満たすためにするたった一つのこと。

それは、ワクワクすることを志事にすることです。

そういうもので自分を満たすの。

 

あなたにとってワクワクすることは何ですか?

 

僕の場合は、目の前の子どもをハッピーにすることです。

同僚の評価とか、管理職の評価とか、もうね、どうでもよくてね。

そもそも、給料に反映もしないしね。

 

子どもたちが輝くか、ただそれだけ。

16年間、そんなことばかり追求してきました。

自分が好きなことでしか、自分って輝けないの。

 

それはね、子どもだって大人だって同じ。

僕には苦手なことがいっぱいある。

そういう仕事って苦しい。

僕は学年主任。

でもね、学級担任で、進路指導主事で、校内の研究部長で、国語主任で、図書館担当で学年の生徒指導で、学年会計で、修学旅行のキャップで、総合学習担当。

で、授業は2学年。

ついでに言うと、学級通信と学年通信を同時に書いている。

最近の悩みは、体が一つしかないこと。

もう一つ体がないと終わらない。

でもね、そんなことは大変じゃないの。

勤務時間で帰るしね。

 

で、圧倒的に大変なのは、膨大な書類の山を整理することなんです。

嫌いなんだもん。

仕方がないよね。

で、そういうときが一番苦しい。

 

でも、書かなきゃいけないじゃない?

だからね、我慢して書類を書く。

大人ですから♡

 

でもね、そのかわり、自分がフローになれて、好きで得意なこは全開で発揮するの。

ワクワクすることを志事にするの。

 

それが、自分を満たす秘訣です。

 

この話は次号に続きます。

 

ハッピーな子どもを育てる大人になるためのしつもん

あなたの「好き」で「得意」な志事は何ですか?

 

(「いいね」を押していただき「しつもん」の答えと一緒にシェアしていただけたら幸いです。)

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。