子どもたちは見てないようで見てるのだ♪

子育ての悩み 言葉遣い

 

「おいっ!

 お前、オセーよ(遅いよ)」

 

 

自転車に乗る僕の背後から罵声が聞こえてきました。

ちょうど僕の前を小学生の男の子が自転車に乗っていたのですね。

ノロノロと、ゆっくり走っていました。

 

 

細い路地でしたから、僕も追い抜くこともできず。

後につづいて、ゆっくり走っていました。

 

 

すると、そんな罵声が飛んできたのです。

 

 

声の主は、お母さん。

僕の前を走る男の子にぶつけられた言葉でした。

ずいぶんな乱暴な言葉遣い。

まさに、言葉をぶつけるという感じです。

 

 

 

それで、ハッとさせられたのですね。

「自分の言葉は、

 どうだろうか?」

 

 

子どもたちに言いますね。

「言葉遣いに気をつけなさい」と。

 

ところが、どうでしょうか。

いざ、自分の言葉遣いは美しいだろうかと我が身を省みる。

 

 

幼稚園や学校に通い出すと、途端に言葉遣いが悪くなりますね。

どこで覚えてきたのだろう?と思うのだけれど。

 

 

僕らが家庭で用いている言葉を大人の使う言葉と理解している。

それを子どもたちは、子どもたちにとってのパブリックスペースで用いている。

そうこうしているうちに、家でも使うようになる。

それだけのことかもしれません。

 

 

だからね、

自分の行いは美しいだろうか?

と我が身を省みる時間、必要なんだ。

子どもたちは、見てないようで見てるのですから。

 

 

鏡を見るか、体重計に乗るかしないと、なかなか太ってきたことに気がつきません。

それと同じなんです。

自分の行い、振る舞いなんて。

自分じゃ気づけません。

 

 

だからね、我が身を映す鏡が必要だと思う。

 

 

路上で叱りつけているお父さんを見るたび。

ずいぶんな叱り方をしている先生を見るたび。

 

 

自分はどうだろうかと省みる。

子育てに正解はないよ。

でもね、これだけはやっちゃダメってことはあると思うんだ。

 

 

それに気づかせてくれるのは、自分以外のだれかの姿だったりするの。

 

 

子育てに迷ったときに出逢いたい100の言葉

だれかの姿を鏡にして、自分の子育てを眺めてみる。

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。