「ないもの」を育てるのではなく「あるもの」を大切にする。

かみさまとのやくそく 子ども

潜在意識の中で、僕らは親の望むことを叶えなけばならないと感じているのかもしれません。

そんなことを感じる出来事が続きました。

 

 

映画『かみさまとのやくそく』。

その中で、こんな言葉と出逢いました。

 

 

「親を幸せにするために生まれてきた」

 

 

この言葉にたくさんのインスピレーションをいただきました。

これまで、3000人以上の子どもたちに出会ってきました。

 

 

「親の望むように生きなければならない」

 

 

そんな「こうでなければならない」という「恐れの選択」を抱えた子どもたちに、たくさん出会ってきました。

 

 

かく言う僕も同じです。

公務員という安定した職業(今では、安定しているとは思っていないけれど)を選んだのも、両親の影響が大きいと感じています。

 

 

そして、仕事を辞めたいと伝えた。

もちろん、仕事が辛くて辞めるわけじゃありません。

僕にはやりたいことがあります。

人生のミッションです。

 

 

お母さんと子どもたちのお役に立ちたい。

一人でも多くの家庭を幸せにしたい。

孤独なお母さんをつくっちゃいけない。

それが、子どもたちのハッピーにつながる。

 

 

そう信じているから。

新たなステージに向かいたいんです。

 

 

でも、それを聞いたときの落胆ぶりといったらね。

なんだか、こちらが罪悪感を感じるくらいです。

それで僕はこの話を両親とすると、すごくモヤモヤするのです。

 

 

でもね、モヤモヤしてるのは、僕なのです。

それを感じている。

それを選んでいる。

それは僕なのです。

 

 

潜在意識の中で、「親の望むように生きなければならない」という「恐れの選択」が働いている気がしてならないのです。

 

 

最近、いろんな方とお話をします。

親に抑圧されたものを感じていた大人の多いことに驚かされます。

僕らは心の中で「親の望むこと」を選択している気がするのです。

 

 

価値観が多様化する時代である今、親子の関わり方は大きな転換点にさしかかっているように思うのです。

 

 

映画『かみさまとのやくそく』で出逢ったこの言葉。

 

「親を幸せにするために生まれてきた」

 

この言葉が、ホントかウソかはわかんないけど。

いや、ホントかウソかなんて、どうだっていいこと。

この言葉は、子育ての、いや人間に対する理解を深める『鍵』になる言葉であると感じたのです。

親でもある僕は、自分の振る舞いを省みるわけですね。

 

 

『子育て』をテーマにしたとき、よく耳にする言葉があります。

 

 

「自尊感情を育む」

「自己肯定感を高める」

 

 

子どもたちは既にそういうものを持って生まれてきているの。

でも、周囲の関わり方の中で、それらを削ぎ落としていってる。

 

 

もともと「ないもの」を育てるのではなく、既に「あるもの」を大切にしていく。

つまりは子どもたちを取り巻く大人の問題なのですよ。

 

子どもを輝かせる大人になるためのしつもん

目の前の子どもたちを輝かせるためにどんなことができますか?

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。