間違えることは間違っていないこと

子どものしつけ

自己肯定感を育む。

そんなときは成功体験が大事らしいのね。

でもね、成功体験って、実は学びが少ないんです。

 

なんで学びが少ないのか。

それはね、成功できた理由がわかりづらいから。

 

 

ところが、失敗からはたくさんのことが学べます。

どうして失敗したか。

その理由がわかりやすいからです。

 

 

だから、間違えることは大変価値のあることだと思うのです。

 

 

僕ら大人はね、そうやってたくさんのことを学んできました。

失敗から学んできたのです。

 

 

だからでしょうか。

ついつい子どもたちの前に広がる道を先回りしてしまいます。

 

「あーしなさい」

「こーしなさい」

とやってしまいます。

 

 

我が子に同じ失敗をさせたくないから。

成功法則はともかくとして。

失敗法則だけはよくよくわかっていますから。

 

 

そうそう。

これは愛なのです。

 

 

でもね、でもね。

それってホントに愛なのでしょうか。

先回りをすることで、子どもから「失敗する機会」を奪ってはいないでしょうか。

 

 

「間違い」は経験した者だけが味わえる最上級の学びです。

いくら言葉で伝えても、なかなか腹には落ちないものです。

経験に優るものはありません。

 

 

言葉で伝わるぐらいなら、歴史を学んだものは戦争などしないでしょ?

人間とはそういうものなのですね。

 

 

失敗することは間違いじゃないんです。

大切なことは、失敗したときにそっと寄り添うことなんですね。

そこから学ぶための勇気を与えることなんです。

 

 

子どもたちはたくさんの失敗をします。

それでいいんです。

それがいいんです。

 

 

失敗したときに、感情的に叱ってしまう。

すると、子どもたちは失敗することを怖れてしまう。

それって、愛なのでしょうか?

 

 

どんどん失敗させてあげればいい。

 

(あぁ、このままじゃ失敗するだろうな)

(あぁ、ほら失敗した)

 

そんな気持ちになって、大人はモヤモヤしちゃうけど。

子どもはそこからいっぱい学んでいくわけ。

 

 

だから、そこは我慢なのね。

余分な手出しは無用なの。

そうそう。

問われるのは、大人の在り方なんです。

 

子育てに迷ったときに出逢いたい100の言葉

失敗させてあげるのも愛。そこに寄り添うのが愛。

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。