間違えることは間違っていないこと
自己肯定感を育む。
そんなときは成功体験が大事らしいのね。
でもね、成功体験って、実は学びが少ないんです。
なんで学びが少ないのか。
それはね、成功できた理由がわかりづらいから。
ところが、失敗からはたくさんのことが学べます。
どうして失敗したか。
その理由がわかりやすいからです。
だから、間違えることは大変価値のあることだと思うのです。
僕ら大人はね、そうやってたくさんのことを学んできました。
失敗から学んできたのです。
だからでしょうか。
ついつい子どもたちの前に広がる道を先回りしてしまいます。
「あーしなさい」
「こーしなさい」
とやってしまいます。
我が子に同じ失敗をさせたくないから。
成功法則はともかくとして。
失敗法則だけはよくよくわかっていますから。
そうそう。
これは愛なのです。
でもね、でもね。
それってホントに愛なのでしょうか。
先回りをすることで、子どもから「失敗する機会」を奪ってはいないでしょうか。
「間違い」は経験した者だけが味わえる最上級の学びです。
いくら言葉で伝えても、なかなか腹には落ちないものです。
経験に優るものはありません。
言葉で伝わるぐらいなら、歴史を学んだものは戦争などしないでしょ?
人間とはそういうものなのですね。
失敗することは間違いじゃないんです。
大切なことは、失敗したときにそっと寄り添うことなんですね。
そこから学ぶための勇気を与えることなんです。
子どもたちはたくさんの失敗をします。
それでいいんです。
それがいいんです。
失敗したときに、感情的に叱ってしまう。
すると、子どもたちは失敗することを怖れてしまう。
それって、愛なのでしょうか?
どんどん失敗させてあげればいい。
(あぁ、このままじゃ失敗するだろうな)
(あぁ、ほら失敗した)
そんな気持ちになって、大人はモヤモヤしちゃうけど。
子どもはそこからいっぱい学んでいくわけ。
だから、そこは我慢なのね。
余分な手出しは無用なの。
そうそう。
問われるのは、大人の在り方なんです。
子育てに迷ったときに出逢いたい100の言葉
失敗させてあげるのも愛。そこに寄り添うのが愛。