子どもの輝きを言語化してあげよう

定期テスト 子ども 沈む

学校の定期テストに校外の模擬試験。

とにかく学生生活って、テスト、テストの繰り返し。

 

 

テストってね、ベース0点からどれだけ正解したかで加点されていく仕組み。

けれど、実際は違うのね。

 

 

ベース100点からどれだけ間違えたかを減点されていく感覚。

何ができていないか。

何がわかっていないか。

そういうことがよくわかる。

 

 

平均的な人を育てるには、便利なシステムなんだ。

足りないところを見つけて、「そこをがんばりましょう」なんてやる。

「どこがダメなの?」

子どもの内側で、ダメなところ探しが始まるの。

 

 

日本の子どもたちの自尊感情が低い理由が透けて見えるでしょ?

 

 

と、このように書いてる僕も、テストをつくる。

学習成績が高校入試に直結している以上、やらないわけにはいかない。

評価することは嫌いなのだけれど、お仕事なので仕方がない。

 

 

でもね、テストで表現される数字以外にも、大人はたくさんの評価をしているわけです。

そこで、ちゃ〜んと自尊感情って育むことができると思うんです。

 

 

自分では、なかなか自分の強みって気がつかない。

なぜなら、それ、本人にとっては当たり前のことだから。

普通の日常。

 

 

たとえば、僕は毎日ブログ&メルマガを書く。

それを「すごい!」と言っていただけるのだけれど、正直よくわからない。

僕の中では普通のことだったりするの。

 

 

たとえば、世界で一番忙しい先生は日本の先生と言われている。

しかもね、僕は学年主任で進路指導主事で学級担任で国語主任で図書主任。

ついでに言うと、2学年の授業に行く。

だけど、定時で帰宅する。

生徒指導がなければ、絶対に帰る!

 

 

 

それを「すごい!」と言っていただけるのだけれど、正直よくわからない。
僕の中では普通のことだったりするの。

 

 

そんなことってたくさんあって。

そう。

人間ってね、実は自分のことが一番よくわからなかったりするのです。

 

 

子どもならば、なおのこと。

だからね、子どもを取り巻く大人がさ、子どもが自分では気がつくことのできない輝きを、ちゃんと言語化してあけるといいんだよ。

 

 

こういうところがすごいね。

いつも助かるよ、ありがとう。

それ、教えてほしいな。

 

 

どんな言葉だっていいんです。

この子の輝きにフォーカスして、それがさらに輝くことを考える。

それが大切な大人の志事。

 

 

それなのに、それなのに。

子どもの心を折ってしまう大人の実に多いこと。

それはもう無意識に。

 

 

「ここがダメ」

「あそこがダメ」

 

 

そんなもの、本当はいらないんだよ。

 

子育てに迷ったときに出逢いたい100の言葉

大人のアンテナの感度が高まれば、子どもは輝くの。

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。