自己肯定感が低くて悪いか!


自己肯定感というのは、高い方がいいらしい。

自己肯定感というものは、幼い頃に愛されてきた経験が大切らしい。

やっぱ、愛された経験が人を強くするんだな。

 

 

ところで、んじゃ自己肯定感が高まらずに大人になっちゃったらどうしたらいいのさ?って話を今日は書きたい。

自己肯定感を高めることが大切なのはわかるんだけどさ、んじゃ低いまま大人になったらどうすんの?って話を書こう。

 

 

いろいろ調べてみたところ、「ありのままの自分」を受け入れることが大切なんだって。

「自分で自分を満たすこと」が重要らしいよ。

 

 

でもさ、そもそも自己肯定感が低い!って言ってんのに、「ありのままの自分」を受け入れるとか「自分を満たす」とか、できるのかね?

それができるんだったら、もう自己肯定感、むっちゃ高くなっとりゃせんかね?

 

 

でね、僕は今、お母さんたちを集めてpassion life collegeというコミュニティーを運営しているの。

基本、お母さんたちの自己肯定感は低い(笑)

まあ、高い人は来ないよね…。

 

 

というか、自己肯定感の高い人って、どんな人だろうね。

本人は「自己肯定感が高い」と思ってるけど、僕から見ると「ただの空気の読めない人」だったりして。

自己肯定感が高いという状態がよくわからなかったりする。

 

 

もう少しわかりやすく書くね。

 

 

自己肯定感が低い…というよりは自己否定をしている人が多いのね。

「高い、低い」じゃないと思うんだよね。

自分を肯定的に見てるか、否定的に見てるか、ってことね。

 

 

この自己否定が行き過ぎると自己嫌悪になるよね。

ってことはまとめるとこんな感じ。

 

自己肯定>自己否定>自己嫌悪

 

ってことはだね、多くの人間は自己否定のところにいるわけ。

で、ここで大事なのが「根拠のない自信」だよね。

それが「根っこ」。

 

 

そこが親によって豊かに育まれていると「根拠のない自信」が生まれる。

「私は私でいいんだ」って思える。

「自己肯定」できるのね。

 

 

んじゃ、その「根拠のない自信」がない場合は、どうするか。

僕らは「根拠のある自信」を求めちゃうわけよ。

 

 

優越感と劣等感の世界よね。

これは振り幅が広いの。

優越感を得られるときは、「自己肯定」できる。

劣等感を感じるときは、「自己嫌悪」に陥るわけね。

 

 

「比べる世界」の住人になると、本当に苦しいの。

PLCのお母さんたちには、何度「比べないの!」って言ったでしょう(笑) 

 

 

じゃあ、「自己否定」から「自己肯定」に、コインがひっくり返るように変わる方法があるわけよ。

「根拠のない自信」なんていいの。

「自己肯定感」もいらないの。

 

 

いい?

自己を肯定するために必要なこと。

 

 

それがね、仲間の存在なの。

これ、本当にそう。

 

 

コミュニティーの中で本物の人間関係を作るの。

依存ではない関係。

互いにリスペクトし合う関係ね。

 

 

人との関わりってエネルギー交換でしょう?

だからね、高め合う関係だといいのよ。

 

 

依存する人ってすぐにわかる。

いっしょにいると疲れちゃうもん。

 

 

そうじゃなくてね、高め合える関係性ね。

そういう仲間と巡り会うの。

 

 

でね、そういう仲間に存在を認めてもらう。

その瞬間、人って自己を肯定できるんだよね。

 

 

結局、僕らは社会的存在なのよ。

だから、関わり合うことで自己の存在理由が明確になるんだよね。

つまり、自己肯定感って一人であがいても無駄よ。

「つながり」が必要なの。

 

 

一方で、「わかってほしい、共感してほしい」って叫んでる人がいる。

共感って、共に感じるでしょう?

相手にさせるものじゃないのよね。

 

 

自分の本音を響かせたら、相手も響くってのが「共感」なのね。

人の言葉に耳を傾けず「自分が、自分が」ってなってる人の声が、他者に響くことなんてあるはずないじゃない?

 

 

そういう視点で行くと、「自己肯定」や「自己否定」、「自己嫌悪」のさらに低次のステージに「自分が見えていない」という状態があると思うの。

精神的飢餓よね。

心が飢えてるの。

食べても食べても満たされない餓鬼の世界よね。

 

 

やっぱりそういう状態だと仲間になるのは難しいと思う。

どこのグループに属してもうまくいかないのは、結局その人の在り方だもんね。

 

 

それでね、PLCのあるお母さんの話。

それまで、ず〜っと「私なんて、私なんて」って思ってたの。

周囲に不満ばかり持ってたの。

自己否定+他者否定。

もう地獄よね。

 

 

ところが、そのお母さん、変わったの。

ある日ね、突然プレゼントが届いたの。

PLCの誰かからなんだけどね、相手は誰かわからない。

 

 

それを受け取って、すごくうれしかったの。

「こんな私のために、プレゼントをくれる人がいるなんて!」

  

 

そう思ったら、なんだか涙がこぼれた。

「私なんて」と思っていたけれど、そうじゃなかった。

私の存在もOKなんだ!って。

 

 

些細なことかもしれない。

けれど、人は必ず変われる。

そこには、仲間の存在が必要なのよ。

仲間と呼べる存在ね。

 

 

仲間からの承認。

これが「自己否定」から「自己肯定」の世界へひっくり返す魔法なの。

やっぱ「縁」よね。

 

 

あなたに贈る魔法の質問

 どんな仲間と過ごしていますか?

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。