自分ができないことを要求してない?

学校の先生 服装 ジャージ

人は見た目が9割。

第一印象で8割決まる。

そんな話をよく聞きます。

 

 

それなのに。

 

 

それなのに。

 

 

学校の先生って、

なんでジャージなんだろう…。

 

僕も「そういうもんだ」と思って

20代は

「ジャージの先生」

でした。

 

 

でもでも、

 

30代になって。

やっぱ社会人として。

職場でジャージってどうよ?

 

 

と思いまして。

ここ数年、

きちんとした身なりで過ごしております。

 

 

学校の先生専用のSNSがありまして。

そこにこんな「質問」があったんです。

 

「初任者なのですが、初めての出勤ってどんな服装で行ったらいいですか?ジャージでもいいですか?」

 

 

社会人1年生よ…、スーツで行きなさい。

迷わずスーツで行きなさい。

 

 

学校の先生はジャージという文化…。

学校の先生はジャージという固定観念…。

 

まあ…、個人の自由ですが。

 

 

学校現場で働いていると、だんだん常識が「学校の先生化」してくるんですね。

で、ジャージは大量にもっているけど、スーツは既製品の体のサイズに合わないのを着ている人って実に多い。

 

 

子どもには、「きちんとした服装をしなさい」とか言うくせに、自分は「楽だから」とジャージで過ごす。

そういう意識って、ちょっと理解できないんです。

 

 

子どもに要求することは、先生は当然できてなきゃいけないよねってのが僕の考え。

自分ができてないこと、

子どもに言えないじゃん!

「お前が言うな!」って子どもたちにツッコまれちゃうもん。

 

 

子どもたちに「きちんとした服装で過ごしなさい」と言うんだから、僕もきちんとした服装で過ごすのね。

それ、普通じゃない?

 

 

自分の背中で見せる。

自分の振る舞いで見せる。

自分の在り方で見せる。

 

 

そういうことが重要だと思うんだ。

 

 

茶髪の先生が、茶髪の子の指導はできないよ。

ピアス開けてる先生が、ピアス開けてきた子どもの指導はできないよ。

ジャージ来て、シャツ出してる先生が、服装指導なんてできないよ。

 

「校舎の中ではマフラーを取りなさ〜い!」と言ってる先生の首元にネックウオーマー。

ちょっと笑えるわ。

 

出張のときと授業参観のときだけスーツの先生に、「受験のときだけじゃダメだ!日ごろから服装をちゃんとしなきゃダメだ」なんて言われたくないのだよ。

 

で、そんなことを言うと「先生だからいいんだ」なんて反論が返ってくる。

 

 

大事なことは子どもの気持ちだよ。

「先生」って座に胡座をかいてないですか?

 

eラーニングがもっと進化してタブレットが全児童生徒配布になったら、ホントに淘汰されちゃうよ。

 

子どもの気持ちがわからなくても先生やれるなら、それこそ人工知能に取って変わられちゃうんだから。

 

 

 

「この人の言うことなら素直に耳を傾けよう」って思ってもらえるかどうか。

ここが大事なんだ。

 

 

僕はプロの教育者でありたいと思っている。

帽子を被らないプロ野球選手はいない。

ジャージの寿司職人はいない。

 

それぞれの職業には、それにふさわしい身だしなみがあると思うんだよね。

 

 

そして、たぶんジャージの先生だらけだから。

これはチャンスなのだ!

一度ちゃ〜んとしてみるといい。

まず、何が変わるか。

 

保護者の目が変わる。

子どもの目が変わる。

 

あるとき、保護者に言われたんですよね。

「先生は、いつもちゃんとされてますね」って。

 

「先生は」が重要ね。

 

ってことはさ、逆に言うとだよ。

「他の先生はちゃんとしてない」

って思われてるわけね。

 

 

こうやって言ってくださる保護者って貴重。

わざわざ言ってくださるということはですね…。

わざわざ口にはしていないけれど、心ではそう感じている保護者はもっといるわけさ。

 

 

まあ、ジャージならともかく…。

 

子どもの私服みたいな服。

ヤンキーみたいな服。

アクセサリーじゃらじゃら。

 

ちょっとその感覚がわからない。

プロにはプロの身だしなみがあると思うのですが…。

これはもう、意識の問題なんだろうけど。

 

 

ハッピーな先生になるためのしつもん

どんな姿を子どもに見せますか?

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。