「日本の常識」は世界の…。

フィンランド教育 デンマーク教育

先日東京で、とっても素敵なご夫婦に出会いました。

まあ、そのお話はおいおいするとして。

 

 

ご夫婦でデンマークへ視察に出かけたんだそうです。

そのお話が、とっても興味深かったのでシェアしますね。

 

 

デンマークでいろいろと教育施設を見て回られたのだとか。

デンマークの先生はね、残業なんてしないそうなのです。

 

 

だからね、その視察のある参加者さんが

「日本の先生は子どもがいる間は、子どもの面倒を見ているから、いろんな準備は残業して仕事をするけれど、デンマークの先生はどうしてるの?」

という質問をしたら、

「そもそも残業という概念がないから、その質問の意味がわからない」

という返事だったそうな。

 

 

おもしろい!

 

でね、先日沖縄で行われた「しつもんカンファレンス」でも、フィンランド教育に詳しい高坂さんとお話したんですね。

そしたら、フィンランドの先生も、とっても勤務時間が短いんだそうです。

ですから、子どもたちが学校にいる時間も短い。

しかも、学習塾がないんだそうな。

 

それでいて、子どもたちの学力は世界で最高水準。

 

もう意味がわかりませんよね。

アホみたいに長時間労働をさせられている日本の先生には意味がわかりません。

トイレにも行けず、水分も取れず…なんてこともしばしば。

 

 

一方、僕は上海にいたころ、現地校の視察に行ったことがあります。

そしたら、個室トイレに扉のない、いわゆる「ニーハオトイレ」なの。

 

 

「ニーハオトイレ」

つまり、大をしながら「ニーハオ」って言えるトイレね。

 

 

で、僕ね、職員との交流会で尋ねたんです。

「日本人の子どもは扉があったって、学校で大ができない子はいっぱいいます。扉のないトイレで、いじめとか起きないんですか?」

 

そしたら、中国人の先生は、こんなこと言うの。

 

「動物が排泄するのは当たり前。なぜ、そこでトラブルが起きる心配をするのか。尋ねていることの意味がわからない」

 

はい。

もう、なんだかごめんなさい。

 

 

 

僕らが当たり前だと思っていること。

実はそれ、普通じゃないことかもしれませんよ。

 

日本の教育なんて、基本的にはず〜っと変わっていないわけで。

ちょっとずつソフトは書き換えてるけど、OSは昭和のままですもの。

 

 

当たり前だと思っていることに、「それって本当に?」と問う視点。

必要だな〜って思います。

これからの教育者はね、もっと広い視野で物事を見つめていく必要がありますね。

常識を疑う必要がありますね。

 

 

僕は、そう考えます。

 

 

ハッピーな先生になるためのしつもん

当たり前だと思っていることは何ですか?

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。