子どもを幸せにする教育って何だろう?

赤ちゃんの笑顔

平均的な大人を育てることが教育ですか?

僕らにはたくさんの得意と、

たくさんの苦手が存在します。

 

 

これまでの教育は、

いえいえ日本の教育は、

その苦手にフォーカスしてきました。

不得意なことにフォーカスしてきました。

 

 

何ができないかに目を向け、

得意なことはほどほどに

とにかく苦手を克服すること

一生懸命になってきました。

 

 

結果、

僕らは「平均的な大人」になりました。

 

 

「コマ」として見た場合、

非常に扱いやすい人材です。

 

 

なんでも卒なくこなせる

可も不可もない人間です。

 

 

高度経済成長の中で、

たくさんの人たちが

「コマ」となって働きました。

 

 

そして、日本は豊かな国になったのです。

でも、その豊かさと引き換えに、

「幸せ」を感じる人は少なくなってしまったのでした。

 

 

一方、世界一幸せな国と言われるデンマーク。

 

 

この国では、

自分の「好きで得意なこと」にフォーカスし、

それをどんどん伸ばしていくのだそう。

 

 

なんだか、日本とは真逆です。

成績を競い合うのではなく、

チームで課題をクリアしていく。

 

 

「教え合い」のなんちゃってアクティブラーニングとは違います。

 

 

自分の「好きで得意」を突き詰めると、

自分の苦手もわかってくる。

 

 

おもしろいですね。

不得意にフォーカスしても得意は見えないけれど、

得意にフォーカスすると不得意も見えるのですよ。

 

 

じゃあ、「不得意なことはどうするのさ?」って疑問が浮かんできます。

そこは、すべて自分でがんばっちゃうのが日本人的発想。

 

 

不得意なことは、得意な人にやってもらえばいいじゃん!

それがデンマーク的発想。

そのかわり、お前の不得意なことは俺がやってたるぜ精神

 

 

できないことを人にやらせるなんて、

なんかズルいじゃん!

 

その考え方は、

どっぷりジャパニーズ・マインドです。

 

 

そうやって、

ブラック企業の中で、

人は潰されていくわけです。

 

 

 

だから、

デンマークでは、

そうやってチームで課題を乗り越える教育を徹底するんだって。

 

 

一人でクリアすることがすごいんじゃないの。

そういうの、評価されないんだって。

 

 

日本なら、1人でクリアできちゃう奴は、

「お前、すげ〜な〜!」ってなるよね。

 

 

でも、

それは評価されないの。

 

 

 

なぜなら、大人になったら、なんでも一人でやっちゃうのはうまくいかないから。

そうやって、1人で仕事を抱えて、やっぱり潰れていくのさ。

ヤバいな、ジャバニーズのエデュケーションは。

 

 

 

いかにして、

チームで取り組むかって、

すげ〜重要な能力だよ。

 

 

チームで取り組んで、

みんなの力を「かけ算」する。

それによって、

自己有要感も高まるよね。

 

 

「俺、チームに必要とされてるわ〜〜」って思うもん。

 

 

ちゃんと未来を見越して、

教育してるんだな。

 

 

ところで。

 

 

聞いていい?

 

 

ねえねえ、

日本の教育は、

未来を見越してるの

 

 

 

「これからの時代」の教育って何だい?

今、時代は確実にシフトしている。

日本だけのステージではなく、

確実にグローバルなステージに突入してんのね。

 

 

これまでの教育が、

今の日本の空気感を生んでいるのだとしたら、

もう僕らは「これからの教育」にシフトする時代なんだ。

 

 

僕らに用意された時間は短い。

不得意を平均的にしている時間なんてないんだよ。

得意をさらに得意にする時間しかないの。

 

 

じゃないよ、食っていけなくなるぜ。

 

 

 

海外を旅すると、

ニッポンの息苦しさが際立つんだよ。

 

 

みんな余裕がなくて。

みんな他者に厳しくて。

批判のコメントにあふれている。

不祥事は徹底的に叩くよな。

 

 

被疑者の名前を晒そうとする空気感なんて、マジで怖いよ。

ここって、法治国家なんすか?って感じね。

 

 

教育に携わる者の願いはさ、

目の前の子どもが大人になったとき、

幸せな人生を生きられることだと思うんだ。

 

 

「これでの教育」が、

幸せな大人を生み出せなかったなら、

「これらの教育」

シフトするしかなくないかい?

 

 

子どもの初期設定を受け入れたうえで、

何ができるかを考える。

それが教育者の在り方だと思う。

 

 

まあ、そういう意味でも、そのうち「教える」という役割の先生は役目を終える時代が来るんだよね。

すでに、そういう動きが始まってるし。

 

 

子どもたちに幸せに生きてもらいたくない?

「できないこと」ができるようになると、本当に幸せかい?

 

 

「できること」がもっとできるようになる方が僕は幸せだと思うんだよ。

もっとできるようになって、みんなに頼られて、重宝されて、「あぁ〜、俺、必要とされてるわ〜〜!」って感じる人生の方が、ハッピーだと思うのね。

 

 

こういう考え方って、どっぷり「日本の教育」で育てられた「真っ当な先生」には、なかなか難しいかもしれない。

そのシステムの中で、それなりに「優秀」にやってきたわけだしさ。

 

 

突き抜けた教師が増えるといいよね。

たぶん、僕のブログを読んじゃう先生は、ちょっと突き抜けてるだろうから。

さあ、日本の教育を変えてやろうぜ!なんて期待しちゃうわけさ。

 

 

魔法の質問

どんなときに、幸せを感じますか?

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。