先生、公務員辞めるってよ。

公務員を辞める 起業

自分の人生を生きたい

決められた時間に出勤する。

決められた業務をこなす。

決められた職場で、決められた席に座る。

定められた書類を、定められた日までに提出する。

与えられた役割を果たす。

決められたメニューから昼食を選ぶ。

決められた行事予定にしたがって行事を企画する。

決められた退勤時間に職場を離れる。

決められた休日に休む。

決められた給料を与えられる。

決められた給料表に従い昇給し、決められた税金をよくわからないうちに天引きされていく。

 

「られ」ばかりの人生でした。

そんなもんでしょ?って言われたら、そんなもんかもしれない。

それでいいのかもしれない。

 

 

でもね、でもね。

やっぱ、嫌なの。

「られ」てばかりじゃ嫌なの。

 

 

ある人のフェイスブックを見た。

毎日、見た。

世界中を飛び回り、世界中で仲間と過ごす。

好きな時間に、好きな場所で、好きな人と過ごし、好きな仕事をする。

 

 

ありえねぇ!

 

 

「そんなの許されるのか?」と思った。

時間と場所に縛られない生き方。

ライフトラベラーと言うらしい。

 

 

その生き方は、僕の中にある「常識」の枠の外にある生き方だった。

時間に縛られる。

場所に縛られる。

それが働くということ。

 

僕は、どっぷり「こうでなければならない」の世界の住人だった。

 

 

「そんなの無理」からは何も生まれない

まあ、でも、そんな生き方は特別な人の生き方だ。

ベストセラー作家だし。

有名人だし。

 

正直、うらやましいけれど。

住む世界の違う人。

そう思った。

 

 

普通の公務員の僕には無理だ。

 

 

時間と場所に縛られないなんて、ありえない。

絶対ありえないよ!

時間と場所に縛られるでしょ?

普通は縛られるでしょ?

 

 

でもでもでもでも、やっぱりだ!やっぱりだ!

そんな暮らしができるなら、やってみたい。

 

 

「できない理由」を見つけることは簡単。

脳は自動的に、できるだけ「その場に止まろうとする答え」を導き出す。

できるだけ変化をしないように指令を出す。

 

 

なぜなら、脳は「守ろう」とするから。

安全第一なの。

「脳」にとっては「今の状態」を保つことが大切なの。

それは「愛」なんだな。

 

だから、「できない理由」を次々に並べてくれる。

 

 

大切なのは、ここから。

ちゃんと「しつもん」をするんです。

 

 

「どうしたら、
 時間と場所に縛られない
 生き方ができるだろう?」

 

 

「脳」って、おもしろい。

「問い」を立てれば「答え」は必ず見つかる。

 

 

時間と場所に縛られない生き方を実践する彼は言うのだ。

 

「上質な質問が上質な人生を創る」と。

 

そんな質問を「魔法の質問」というらしい。

 

 

コンフォートゾーンから飛び出す

ルーティーンをこなすだけの毎日。

ある程度の年齢まで、同じ職業を続けると、それなりの立場になる。

そういう中で、いかにも「仕事できます」的な顔をしているのは心地がいい。

それなりに発言力をもち、それなりに尊敬される。

 

そんな居心地のいい場所のことを「コンフォートゾーン」と呼ぶ。

 

 

一応、優良教員で。

ちょっと有名な学校で生徒指導主事をし。

文部科学省派遣教員として海外日本人学校で働き。

帰国したら、学年主任&進路指導主事&学級担任という、何人分の仕事?という量の仕事をこなし。

気がつけば、なんかいろんな研究会から仕事をふられ。

 

あぁ…、これはこのまま教頭になって、校長になって、定年を迎えるんだな…と、漠然とここから先の20年を想像したとき、ふと湧いてきたんだ。

 

 

おもしろくねえ!

そんなのワクワクしねえ!

レールの上を走ってるだけじゃん。

 

自分の人生を他人に委ねてる感じがした。

 

 

これはおもしろくないぞ!

 

そう思った瞬間から、自分の人生がわからなくなった。

生きてることが苦しくなった。

 

 

そんなときに見たあの人のフェイスブック。

マウイやらバイロンベイやらクルーズ船やら。

そんな写真の数々。

 

モヤモヤした。

モヤモヤモヤモヤした。

 

 

「今ここ」はコンフォートゾーン。

ここから抜け出さないと、人生はおもしろくない!

そんな感情が湧いてきたのだ。

 

 

だから、自分に質問をした。

 

「どんな人生なら、
 死ぬときに
 後悔しないだろう?」

 

答えなんて、自分で見つけるしかないんだ。

だれも教えてはくれないから。

 

「どう生きたいか」

 

その答えを知っているのは、自分自身しかいないのだ。

 

 

ギャンブルはしないよ♪

でもさ、でもだよ。

子どもも3人いて、妻は専業主婦。

この暮らしから抜け出すことは難しい。

父ちゃん、仕事辞めたら、一家が飯食っていけないもん。

 

だから、やっぱり「しつもん」した。

自分自身に問い続けた。

人生は、質問が大事。

 

 

僕はギャンブルをやらない。

人生でも同じ。

一か八かで打って出る、なんて無責任なことはしない。

徹底的に石橋を叩いて渡るタイプ。

「できる」という確信がないと「やらない」タイプ。

 

 

職場では一見突飛なアイデアを出して驚かれるのだけれど。

ちゃんと根回しをして、下準備をして、フローを決めて、絶対「行ける」という確信をもってから仕事を進めている。

段取り100%。

 

だって、公務員だもん。

I like 根回し

 

 

僕の中で起業するってのは、チャレンジではないんですよね。

「できる」っていう確信をもつために準備を進めてきたので。

 

 

「時間と場所に縛られない生き方」をすると決めた瞬間、僕が決めたことが3つあります。

 

・定時で帰って、1日の半分は「これから」のために使う。

・週に3冊はビジネス書を読む。

・理想の生き方をしている人たちに会いまくる。

 

 

そう決めてから2年。

毎日欠かさずブログやメルマガでアウトプットしてきました。

圧倒的に学び、圧倒的に行動する。

「公立中学校の先生」の中で、日本一ビジネス書を読んでるという自信があります。

 

そうやって、準備を進めてきました。

全部、予定通りです。

 

 

 

公務員を辞めることについて、ある人は「納得できない」と言い、ある人は「理解できない」と言う。

そんなものは、影で2年間、多忙な仕事をぎゅ〜ぎゅ〜に詰め込んで定時で帰宅し、深夜までパソコンに向かい、移動中はずっと本を読み、人に会い続け、学んできた姿を知らないから言えるのだ。

 

妻も子どもたちも、そんな僕を知っている。

だから、家族はだれも心配していない。

「父ちゃん、仕事辞める」って言ってんのに、だれも心配していない。

 

それでいい。

家族が信じてくれているならそれでいい。

今はたくさんの仲間がいる。

たくさんの師匠がいる。

たくさんの応援してくれる人がいる。

 

何も心配などいらないのです。

 

 

「生き方」は選べる。

人生は自分のやりたいことを実現する遊び場。

子どもたちにずっと伝え続けてきました。

 

僕は教育者です。

死ぬまで教育者です。

だから、その姿で見せるのです。

 

「先生、ホントに生き方を選んでるよ」って、卒業した子どもたちが思ってくれたら、うれしいなぁって思うのです。

 

 

 

ハッピーに生きるためのステップ

「どう生きたいか」の答えを自分の中でもつ。

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。