入ってからも輝ける学校がいいじゃない?

進路指導

がんばったら、トップに立てるぐらいがちょうどいい

「寝る間を惜しんで勉強したら、トップに立てる学校を選びなさい」

僕は、いつもこう指導しています。

 

偏差値、ありますよね。

ほとんどの子は、それよりちょっと上をねらいます。

それが「常識」です。

 

「塾」で、きちんと指導されています。

「少しでも偏差値の高い学校に行きなさい」

 

僕はそれと正反対の指導をします。

「少しでも余裕のある学校に行きなさい」

 

3年間下位に沈んでも、がんばれますか?

さて、

高校に入学して最初の実力テスト。

「その順位が、だいたい卒業するときの順位だよね」

ある高校の先生の言葉です。

 

運よくスレスレで合格したらね、ホントは大変なんです。

週に7日、寝る間も惜しんで勉強してやっと入れた学校なんです。

週7日勉強して最下位。

厳しい。

 

授業はだいたい上位から中位の子をターゲットに進んでいきます。

赤点付近をウロウロしている子にとっては、辛い時間です。

20点しか取れない子は、授業の80%は何をやっているかわかっていないわけですからね。

 

2時間の映画を観に行ったら、100分ぐらいは意味がわからなかったら苦痛ですよね。

 

それが毎日続くんです、3年間。

そして、がんばってもがんばっても、下位をウロウロし続けるんです。

クラスの子からは「頭の悪い子」というレッテルを貼られるわけです。

 

『スクールカースト』なんて恐ろしい言葉もあったりします。

 

ほとんどの子は「最下位」って辛いものです。

努力する前に心が折れるものです。

 

高いレベルで、もまれた方が力がつくって本当ですか?

少しでも高いレベルで、もまれた方が力が伸びる。

本当ですか?

そこまでタフに育っていますか?

 

一流のJリーガーたちが、サッカーの本場欧州へ移籍していきます。

しかし、そこで結果を出し、力を伸ばしている選手はごくわずかです。

夢半ばで帰国する選手が多くいます。

 

一流のスポーツ選手ですら、そうなのです。

 

もしもお子様が、勉強大好きで逆境になるほどがんばれる数少ないタイプなら、「少しでも偏差値の高い学校」に行くのはいいでしょう。

そういう子、僕は知っています。

過去に1人だけいました、ひとりだけね。

 

「先生〜。ウチの学校すごいわ。

 どれだけ勉強しても下から3番目!

 と言っても、後ろ2人はもう学校来てないけどね」

そうやって笑っていられた子は、その子ひとりでした。

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 入学してからも輝ける進路を一緒に考える

 

 

 
くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。