赤ちゃんのうちから比べられたら辛くね?
若いママの悩み
乳児を子にもつお母さんが方と読書会をしました。
敬愛する児童精神科医の佐々木正美先生の名著『子どもへのまなざし』を課題図書に、「しつもん」を用いての読書会です。
日ごろは、小・中学生のお子さんがいらっしゃるお母さんとの講座が多いですからね。
若いお母さん方と接するのは、新鮮な驚きがありました。
その中で話題になったことを一つ、シェアいたしますね。
一つのキーワードが「比べない」ということ。
なるほど。
僕もブログやメルマガで何度も書いております。
まあ、しかし驚いたのは乳児でも比べてしまうというお母さんの心理です。
学習成績があるわけでも、スポーツをしているわけでもないのに、比べてしまう。
じゃあ、何で比べるのか。
「早く首が座る」
「早く寝返りを打つ」
「早くハイハイをする」
「早くつかまり立ちをする」
そんな成長のスピードを比べてしまうとのことでした。
「成長が早いほど優秀な子」なんてお話もありましてね、ちょっと驚いてしまいました。
そりゃ、1歳になっても寝返りを打たないとか、3歳になってもハイハイをしないというならば話は別です。
まあ、検診でお医者様から言葉をかけられるでしょう。
そうではなく、みんな健康そうな赤ちゃんばかりです。
(何も心配などいらないのになぁ…)と思いました。
あのね。
成長のスピードなんて、人それぞれ。
その子のペースがあるのです。
「早ければ良い」とか、「遅ければ悪い」とか、そんなことはありませんよ。
思春期の子どもたちを、もう3000人以上も見守ってきた経験から申し上げれば、子どもなんてほっといたって15年経ったら大人になっているわけです。
男子なんて、声変わりして、すね毛が生えてきますよ。
いいですか?
そのかわいいスベスベお肌がモジャモジャお肌ですから。
女の子だってそうよ。
「マジ、ウザいんだけど」とか言っちゃうから。
「マンマ、マンマ」って言ってくれてるかわいいお口だって、10年経ったら、「マジで黙ってて」とか言われちゃうの。
凹むよね〜♡
みんな違ってみんないい
「優秀だから幸せ」とか、「劣っているから不幸せ」なんてこともなく。
その子その子の「在り方」で大人になっていくのです。
チューリップにはチューリップの。
朝顔には朝顔の。
桜には桜の。
ちゃんと「咲き方」があってね。
どちらの花が優秀かを比べるほど、くだらないことはないでしょう?
それを「親心」と呼ぶならば、いったいだれのための親心でしょうか。
子どもで自分を満たすことはできません。
子どもの成長で優越を感じるのはいかがなものでしょうか。
それにね、「する必要のない心配」でもって、子どもと接するのも子どもたちにとって良いものではないでしょう。
その子その子に咲き方があります。
成長のスピードも違います。
それでいいし、
それがいい。
みんな違ってみんないいのです。
比べる必要なんてありません。
…と、佐々木先生ならお答えになるでしょうか。
僕は乳児の専門家ではありません。
ただ、3人の子どもを育ててきた経験から申し上げれば、まあみんなちゃんと大きくなるわけでして。
「あの子は寝返りを打つのが早かった」
とか
「こっちは◯ヶ月でつかまり立ちをした」
なんて、さっぱり覚えちゃいないけれど。
安心してください。
ほっといたって大人になりますから。
かわいかった赤ちゃん時代など、
あっという間の出来事ですから。
いっぱい抱きしめてあげてくださいませ。
子育てに迷ったときに出逢いたい100の言葉
その子その子の咲き方で、花を咲かせりゃいいのです。