子どもは子どもらしいのが一番さ♫

ママたちが非常事態!?

動物の赤ちゃんは、

抱きかかえられて移動すると泣き止む習性を持っている。

 

 

赤ちゃんを抱きかかえると、

お母さんは無防備になる。

 

 

泣いたりして、

外敵に気づかれれば母親を危険にさらすことになる。

 

 

そこで、赤ちゃんを抱きかかえられて移動すると、

泣き止むらしい。

 

 

そのような動物としての習性が人間の赤ちゃんにも残されている。

僕にも、泣いている赤ちゃんを抱いて少しお散歩をすると泣き止んだ経験がある。

それはどうやら、僕のあやし方が良かったわけではなく、生き物としての習性のようなのだ。

 

 

そんなわけで、今日も「人間は動物である」という視点で考えたい。

 

 

人間の赤ちゃんは大変無防備な状態で生まれてくる。

大人の保護なくして生きることはできないし、その年月はしばらく続く。

 

 

それには理由がある。

 

 

人間は四足歩行から二足歩行に進化した生き物である。

その際、直立姿勢を保つために骨盤が狭められていった。

すると、骨盤が狭められたことによって、産道も狭められることになった。

 

 

狭められた産道を通ることができるよう、人間な赤ちゃんは脳が未熟な状態で生まれてくるのだそうだ。

その大きさは大人の脳の3分の1程度しかない。

他の動物がほぼ大人と同サイズで生まれてくることを考えると極端に小さなサイズで生まれてくることになる。

 

 

生命維持に必要な最低限の機能だけを脳は宿して生まれてくるわけだ。

 

 

子どもを見ていると、

「なんでこんなこともわからないの?」

「何度言ったらわかるの?」

なんて思うことがある。

 

 

自分の子育てが悪いのではないか、

と自分を責めてしまうお母さんも多い。

 

 

だが、人間は脳が未熟なまま生まれ、少しずつ脳が成長することで様々なことを理解し始める。

お母さん自身を責めることも、子どもを責めることも必要のないことだ。

 

 

人間には発達段階というものがある。

人間の成長は一段飛ばしには起こらない。

少しずつ少しずつ階段を登るように成長していく。

 

 

成長が早いことが素晴らしいことではない。

その子にはその子のスピードがある。

それを信じてあげるだけでいいのだ。

 

 

焦らなくたって、みんな大人になる。

子どもは子どもらしいのが一番だよ。

 

 

僕はそう思う。

 

 

子どもとつながる問いかけの魔法

 どんなとき成長を感じますか?

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。