佐々木先生がいっぱい♪
「問い」をかければ「答え」は必ず見つかります。
先日、若いお母さん方と「しつもん」を用いた読書会をしました。
児童精神科医の佐々木正美先生の名著『子どもへのまなざし』(福音館書店)を課題図書にした読書会です。
それでね、みんなで「しつもん」をつくってみたんです。
「子育てについて、佐々木先生にしつもんするとしたら、どんなしつもんをしたいですか?」って。
そしたらね、もう皆さん、「しつもん」をつくるのがとても上手なんですね。
いろんな「しつもん」が生まれましたよ。
Q.どうしたら心にゆとりがもてますか?
Q.同居の義父母と育児をするコツはなんですか?
Q.子どもが自分の力で幸せに生きるために親にできることはなんですか?
Q.ちゃんと意思をもった子を育てるには、どんなことを心がければいいですか?
Q.心身ともに健康に育つには何が大事ですか?
Q.叱らず笑顔でいるためにはどんなことができますか?
さあ、なんて答えましょうか。
何も教えない子育て講座
それでね、このあとで10分間ほど『子どもへのまなざし』を読んだのです。
もちろん『子どもへのまなざし』は分厚い本ですから、10分間ではほとんど読めません。
「もくじ」に目を通して、気になったところだけを読む。
そんなスタイルの読書会です。
それでね、最後にこんな課題を出したんです。
「自身のしつもんに、佐々木先生になったつもりで答えてみてください」
佐々木先生になったつもりで、「しつもん」の「答え」を書いてもらったんですね。
Q.どうしたら心にゆとりがもてますか?
A.「しなきゃいけない」にこだわらない。
自分のものさしで比べない
気にしたところで仕方がないことを知る。
Q.同居の義父母と育児をするコツはなんですか?
A.時代は違うけど、意見を聞きつつ、よい方法を探ってみては?
Q.子どもが自分の力で幸せに生きるために親にできることはなんですか?
A.子どもの求めてきたものを惜しみなく与える。
Q.ちゃんと意思をもった子を育てるには、どんなことを心がければいいですか?
A.子どもは自分で成長します。見守りましょう。
Q.心身ともに健康に育つには何が大事ですか?
A. 愛情をもって寄り添うことです。
Q.叱らず笑顔でいるためにはどんなことができますか?
A.親の理想を子どもに押し付けないことです。
もうね、そこかしこに佐々木正美先生がいらっしゃるようでした。
若いお母さん方なのにねぇ…。
子どもに育てられている
あのね、
いわゆる育児書と呼ばれる書籍の類いが、子育てのバイブルはなり得ないと思うのです。
正解を探すのだけれど、そこに正解はないのです。
なぜって一人として同じ子どもはいないから。
100人いたら100通りの子育てがあるのです。
だからね、みんな迷いながらの子育てです。
子どもを育てているようで、実は子どもに育てられているのです。
未熟な私を、この子は一生懸命育ててくれている。
そんな心で我が子と接するのがよいのですね。
子育てに迷ったときこそ、「問い」をもつことです。
大切なことは、あなたの内側にちゃんとあるのですから。
子育てに迷ったときに出逢いたい100の言葉
迷ったときは、「問い」をつくってみましょう。