子どもを元気いっぱいにする方法
僕らは社会的存在です。
人との関わりの中で生きています。
僕らを人間たらしめるのは、周囲の人との関わりなのです。
ですから、誰かに喜びを与えることに、大きな喜びを感じます。
仕事に「やりがい」を感じるのは、たくさんの収入を得られるからではありません。
自分の活動が「誰かを幸せにしている」という実感が、僕らに幸福感を与えてくれるのです。
これは、子どもにも当てはまります。
子どもと一緒に喜び楽しむこと。
それを親自身の喜びにしてみる。
これほど子どもにとってうれしいことはありません。
子どもは自分が好きなことを、親も好きになってくれることをとても喜びます
子どもが好むことを親も喜んでいっしょにやってみる。
それは、子どもの心に大きな喜びと自信を育みます。
僕は子どもたちとよくテレビゲームをやります。
妻は嫌な顔をするわけですがね。
子どもたちは喜びます。
親の中には、ゲームを買い与えておきながら、「悪の元凶」のような扱い方をされる方もいます。
あなたの好きな芸能人を「私はあの人嫌い!」と言われたら、どんな気持ちになるでしょうか。
少し想像力を働かせれば気づくことだと思います。
さて、僕らはついつい子どもの弱点や欠点に目を向けがちです。
努力や改善を美徳と感じ、躾や教育をもってして、子どもを変えようとします。
「根っこ」が育つ前にそれをしてしまうと、どうなるでしょうか。
「あなたはあなたのままではいけないのよ」
そんなメッセージとなって、子どもに伝わるのです。
これは子どもたちの自尊感情を大きく損なわせます。
僕が教室でやっていたことなんて、とてもシンプルです。
子どもたちの「うまくいってること」「できてること」を羅列して、「お前、マジですげ〜な」「俺は尊敬するね」って言ってただけです。
「あなたはあなたのままでいいのよ」というメッセージを届けるのです。
「根っこ」が朽ちかけている中学生はたくさんいます。
大人のダメ出しが、子どもを駆逐していくのです。
ですから、枯れかけた「根っこ」に栄養補給をしていました。
「あなたはあなたのままでいいのよ」というと、子どもは努力しなくなる!ということをおっしゃる方がいます。
「ありのまま」が、人間から努力する気持ちを奪ったとおっしゃる方がいます。
そういう方は、人間に対する理解がとても低いとお伝えしたい。
人は「信じられている」とついつい努力してしまうものなのです。
「根っこ」を育み、「幹」を育てる。
すると、僕らは「枝葉」を茂らせたいと思うものなのです。
そして、この社会に貢献したいと思うのです。
それが健全に成長した人間の姿です。
最初に申し上げました。
僕らは社会的な存在です。
社会と関わり合うことで、自分を存在させています。
自分の存在で、誰かを喜ばせること。
それが一番の喜びなのですね。
まず、「根っこ」。
それから「幹」。
からの「枝葉」。
人間の成長には「順序」があるのです。
だから、子どもが喜ぶことをしてあげよう。
必要としているものを、必要としている分だけ届けよう。
100人いれば100通り、1000人いれば1000通り。
子どもの数だけ子育てがあるのです。
子どもとつながる魔法の質問
どんなとき、子どもは幸せそうにしていますか?