母ちゃん、17時で帰るぞ!

どんなワクワクをつくりますか?

17時で退勤するために大切にしたこと

 

まず、17時で退勤するということは、覚悟のいることだ。

だって、多くの場合、職場で颯爽と帰る先生のイメージってどうだろう?

ちょっとね…、ってことはないだろうか。

 

 

そうそう。

毎日、定時で帰る先生、いるよね?

 

 

他の学校がどうか、僕は知らないけど、イメージってどう?

「仕事できる人!!」ってイメージある?

 

 

(なんだ、あいつ?暇人か?)って、僕は若いころ、思ってたよ。

って、10年以上前だけどね。

 

 

職員室の文化って、むっちゃ古いんだよね。

「長くいるヤツがよく働くヤツ」

みたいな意識がある。

そんなこと何年続けるの?って感じ。

 

 

 

職場に長くいるヤツが偉いんじゃない。

仕事ができる先生に仕事が偏る。

だから、仕事ができる人は長く職場にいる。

教務さんとか、そんな感じだわな。

 

 

んで、残念だが、多くの職員は仕事ができるから遅くまでいるのではなく、

仕事が遅いから遅くまでいるのだ。

 

なぜ、そう断言できるのか。

 

 

学年主任で、進路指導主事で、学級担任で、国語主任で、図書主任で、授業2学年行って、あれもこれもやって17時に退勤できる人もいるのだから、だいたいの人は「仕事が遅い」ということになる。

 

 

いや〜、今日の僕はブラックだ!

で、なんでこんなことを書くのかというと、まずマインドセットを変えなきゃいけないからなのだ。

 

 

定時で帰る文化をつくろう

 

「早く帰ること」が悪いことじゃないの。

定時で帰ることが普通なの。

このマインドにみんなが変わってほしいの。

 

 

17時で帰る先生見て、「あの人、仕事なくていいわね…」って思ってるようじゃダメで。

17時で帰ることを考えた方がいい。

17時で帰るのが「普通」なの。

 

 

そもそもあなた、定時で帰る分しか給料をもらってないでしょ?

なんで働くの?

なんで残業したら偉いの?

 

 

で、そういう文化を育まないと、みんなが当たり前のように残業するようになる。

すると、打ち合わせや相談を残業してするようになる。

 

 

すると、どうなるか。

 

 

ご家庭があって保育園に子どもの送り迎えに行かなきゃいけない先生。

介護があって遅くまでは学校にいられない先生。

これらの先生が、情報に乗り遅れる。

 

 

それって、おかしくない?

本業があって、家庭もある。

そんな先生が乗り遅れて、仕事だけしてりゃいいヤツが、中心となってたらいけないと思うのね。

 

 

だから、まず残業ありきの職場を変えなきゃいけないと思うわけ。

じゃないと、「お母さん先生」が輝けないのよ。

マジでそういう意味じゃ、男性が率先して「早く終わろうぜ」ってオーラを出して、女性を支えなきゃいけないと思うわけ。

 

 

どうも、学校って男性性が強いんだよね。

未だに力づくの指導とかしている。

管理することにこだわっている。

 

 

でもさ、時代は女性性を求めてるわけ。

 

 

女性が活躍…、いや輝く職員室にしていかないといけないわけよ。

じゃあ、まず最初に何をしなきゃいけないかというと、文化だよね、文化。

 

 

 

遅くまでいるヤツが偉いって文化はもう終わりにしなきゃダメ。

「ノー残業デー」とかやってる前に、

やらなくてもいい仕事を洗い出す方が先。

時短勤務とか、そういう権利はいらんの。

仕事量が減ってないから、時短勤務になった分、残業してんだよ。

 

やらなくてもいい仕事を洗い出す。

これ、ポイントだと思うよ。

本気で仕事を減らす努力をする。

 

 

仕事の効率を上げるより、仕事量を減らす方が先だね。

 

 

で、だよ。

17時に退勤するために大切なこと。

17時に帰るって決めること。

そういう部分で、いらないプライドは捨てること。

人になんと思われようが、私は帰ると決めること。

 

 

もちろん、生徒指導がある場合は別ね。

保護者対応がある場合は別ね。

「今から保護者が怒鳴り込んできます!私、帰ります!」はダメね。

 

はい、脱線しました。

 

 

帰ると決めたら、言う言葉があります。

 

「その仕事はできません」

 

校務分掌にないイレギュラーな仕事が飛んでくる。

そういう仕事を善意(という名の自己犠牲)でやらないこと。

 

「その仕事はできません」

 

これ、大事です。

僕は17時に帰ると決めたとき、研究会やら組合やら帰国子女関係のどうのこうのやら、全部やめました。

 

そういう仕事をボランティアでやってる場合じゃないのです。

「その仕事はできません」

 

小さなプライドを捨てて、大きなものを得る。

大切なことは、自分の人生なのですから。

 

そんなわけで、仕事を早く終える方法をちゃんと体系化したいのだけれど、そもそも「17時に帰る」って、それはそれで結構勇気がいるということなのです。

最後に一番大事な「しつもん」をしますね。

 

創造的な人生を生きるためのしつもん

仕事が終わったあとで、
どんなワクワクをつくりますか?

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。