教室に先生はいらない
国語の先生として16年間、
働いてきました。
僕が常々考えてきたこと。
いかにして、教科書を何度も読ませるか。
教材と向き合わせるかってこと。
ただ、それだけを考えてきました。
「10回読んできなさい」的なダサい宿題など出しません。
「何度も読むと成績は上がるわよ」的なダサい訓話はしません。
いかにして仕掛けるか。
そこにおもしろさを感じてきました。
僕は教えません。
学ばせるのです。
学ぶための「仕掛け」を授業の中に仕掛けておくんですね。
その最も分かりやすいのが「発問」でした。
いい発問をつくると、
教室に先生はいらなくなります。
「魔法の質問」の講座の特徴は、
講師がヒマで、参加者は忙しいってことなんです。
で、授業も同じ。
子どもたちは時間を惜しんで学ぶんだけど、
僕はやることがないのです。
『世界一忙しい「日本の先生」のための定時で帰る7つの秘訣』
という無料の動画講座を配信しました。
その中でもお伝えしていることです。
授業力が磨かれると、
子どもは必死に学び始め、
先生はサポーターに徹することができます。
そして、おもしろいもので、
だんだんとサポートは必要なくなります。
すると、時間が生まれます。
だから、教室でできる仕事は、
授業内に処理してしまうのです。
通知表の所見や生活日記のコメントは、
子どもたちの顔を見ていた方が言葉を紡ぎやすい。
ノートや補助教材の点検は、
教室で済ませてしまえば、
持ち運ぶ手間がありません。
時間を生み出すためには、
そもそも「残業ありき」でデザインされた
「働き方」のモデルを根本的に変えなければならないんですね。
一生懸命先生が説明する。
いかにしてわかりやすく説明するかにエネルギーをかける。
それを手放すことから始めないと、仕事は終わらないよねって思います。
ハッピーな先生になるためのしつもん
この夏、どんな仕掛けを準備したいですか?