子どもが好きなことを見つけられない?

子どもの夢を応援する

「うちの子は、好きなことが見つからないんですよね」

 

 

で、僕は尋ねる。

「何かハマってるものはないんですか?」と。

 

 

そしたら、こんな答えが返ってくる。

 

「何もないんです。ずっとゲームばかりやってるんです」

 

僕はニヤリとします。

でも、話しません。

 

(なんだ…、ゲームにハマってるんじゃん)

 

親には親の理想があって、「これを好きであってほしい」というのがあるんですよね。

だから、親としては、ゲームは「好きなこと」にカウントされないわけです。

 

 

ニウエで素敵なご家族にお会いしました。

4人のお子さんとともに移住されたご夫婦で、日本料理屋さんのシェフをされている方です。

そこのお子さんの自転車の乗り方がすごいの

自転車で壁とか柵を飛び越えるの。

 

 

お父さんにお話を伺ったんです。

高い自転車だったから、最初は反対したんだそうな。

 

でね、少し安い自転車を買って様子を見てたんだけど、練習しまくってて、最後にホイールを割っちゃったんだって。

そこまでやるなら、ちゃんとしたのを買ってやろうって。

 

 

で、お父さんはおっしゃるわけです。

 

 

「親としてできることって、

 そのぐらいじゃない?

 お金出してあげることぐらいだよね」

 

 

「自転車にハマってきっかけって何だったんですか?」

 

僕は尋ねました。

 

「youtubeで見た日本人のプロライダーの動画にハマってね。

そのまま、東京まで会いに行って、家に泊めてもらって。

自転車乗りたい…ってなったんだよ」

 

 

きっかけはyoutube。

素晴らしい時代になりました。

youtubeで知り、Facebookで友達になり、リアルに会いにいく。

 

 

「我が子ながら、

 すごいと思いますよ。

 今度、イギリスまで

 世界的に有名なプロライダーに会いに、

 一人で行くんですよ」

 

 

ニュージーランドから週2便。

飛行機で3時間。

そんな絶海の孤島に家族で移住する行動力。

 

 

このご夫婦の子どもだからこその行動力だと思いました。

親としてどんな背中を見せるか。

そして、子どもの「やりたい」をどこまで応援できるか。

 

 

今はコンテンツにあふれた時代です。

世界は刺激にあふれています。

 

 

子どもたちにたくさんの刺激的な世界を見せてあげること。

そこから何を選び取るかは、子どもたちの課題です。

親がガタガタ言わなきゃね、勝手に見つけしまうものなんです。

 

 

そして、それを精一杯応援する。

親としてできることは、それほど多くはないのです。

 

 

「あ〜しなさい」「こ〜しなさい」と先回りする必要などないのです。

心配などいりません。

 

 

子どもには子どもの人生があります。

あなたの人生に、いちいち親が口出ししてきたら「ウザい」でしょう?

そういうことをしてはいないか。

 

 

「在り方」を整えるのは大人の方だと思います。

 

 

創造的な人生を生きるためのしつもん

子どもの夢を応援するためにできることは何ですか?

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。