道徳はオープンエンドで行こう♪

オープンエンドの道徳

「こうでなければならない」が教室をつまらなくしている

 

毎週やってくる道徳の授業に苦しさを感じたことはありませんか?

 

忘れたころにやってくる。
大切なのはわかっている。

行事に振り返られることもしばしば。

 

道徳の授業に対して、ブロックを感じている先生、
いらっしゃるのではないでしょうか。

 

そんな先生が、ちょっとだけ道徳の授業が楽しみになる、
そんなステップです。

 

これまで、学校教育では、正解することが正しいと教えてきました

不正解は、ダメなことでした。

 

今、子どもたちは失敗しないように、生きるようになってしまったと、ものの本で読みました。

 

僕の道徳は、思いっきりオープンエンド。

 

「この教材いいなぁ」ってものを読んで、
みんなで考えをシェアし合います

 

ワールドカフェという方法で考えを深め合っています。

 

さだまさしさんの『案山子』
中島みゆきさんの『ファイト』

 

素敵な教材でした。

 

ときには、写真を1枚見せて考える。

 

みんなで考える。

だから、オープンエンド

 

そんな授業を見て、若い先生がこう言いました。

 

オープンエンドの道徳はダメだって教わりました。
 なにか、きちんと道徳的な価値を教えなきゃいけないって」

 

道徳はこうでなくてはならない!

そういうこと言っちゃうから、教室が息苦しくなるんです。

 

 

 

道徳がつまらない理由


「ねぇ、みんな。

 この教材を読んで、先生が喜びそうな感想を書いてみて

 道徳の授業で学んだことを書くんだよ。

 はいどうぞ」

 

集まった感想はどうだったか。

 

子どもたちは「僕の意図」を察して、それっぽい答えを書いてきます。

 

「◯◯はいけないと思いました」
「僕も、この物語のように…」
なんて感想です。

 

「こういうことって、

 授業しなくたって書けるんだよね」

 

子どもたちはわかってるんです。

 

「どうせいじめはダメだって言うんでしょ?」
「お年寄りは大切にしよって言うんでしょ?」
「だれかの役に立てって言うんでしょ?」

 

道徳の研究をしている先生には怒られるかもしれないけれど…。

 

こういう授業が、道徳をつまらなくしているのです。

 

 

 

「道徳」はマインドの筋トレです

 

道徳は知識ではなくだと思うのです。


力はつけるならトレーニングだと思っています。

 

心をかき乱すような課題を与えて、話し合う。
価値観をぶつけ合う。

 

モラルジレンマの道徳とか、とってもおもしろい。

 

子どもたちから、僕らも学べばいいの。

 

ゴールを決めるから、最後に語っちゃう先生がいるの
子どものウンザリした顔をしっかり見つめてほしい。

 

子どもウンザリ、

先生うっとり

 

だから、道徳が辛くなる

 

子どもってすばらしいから。
大人が偉そうに語るより、
よっぽど素敵な心を見せてくれるのです。

 

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 

 道徳は子どもたちから学ばせてもらう

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。