自分軸と他人軸

自分軸を大切にして生きているか

赤ちゃんは、

自分の気持ちに正直だ。

 

 

心地よければニコニコし、

不愉快ならば泣く。

 

 

 

(今はママが忙しそうだから、泣くのはやめよう」とは思わないし、

(ママが暗い顔をしているから、無理して笑おう)とも思わない。

 

 

自分の気持ちに正直だ。

 

 

幼児はとてもシンプルに自分の「やりたいこと」を表現できる。

もちろんケンカになることもある。

自分の思いを率直に表現してしまうので仕方がない。

 

 

ときに無謀な挑戦をすることもある。

大人から見れば、それは無謀な挑戦に見える。

だが、彼らはいたって真面目だ。

 

 

子どもたちは。シンプル思考である。

そこに他人軸がない。

「自分がどうしたいか」に従って生きている。

 

 

成長するにつれ、自分を取り巻く環境によって植え付けられた「こうでなければならない」に縛られて行動を選ぶことになっていく。

この行動の制限は、そのまま思考の制限となり、僕らの可能性を制限してしまう。

 

 

自分の人生を楽しむならば、可能性に制限をかけてはいけない。

ならば、どうするか。

 

 

子どもの頃に僕らがもっていた、シンプル思考を取り戻すことである。

 

 

僕らは自分が「どうしたいか」「どうありたいか」という自分軸で生きていた。

大人になるにつれ、「こうでなければならない」が増えた。

世間ではそれを「常識」と呼んでいる。

これに従うのが「他人軸」だ。

 

 

「自分がどう思うか」に従うのが「自分軸」で、「他人がどう思うか」に従うのが「他人軸」と考えればわかりやすいだろうか。

 

 

大人はどうも、「他者がどう思うか」を気にし過ぎる傾向がある。

評価や比較の中で生きるのは、おもしろいものではない。

だから、他人軸で生きると苦しくなる。

 

 

それは考えて見れば。当たり前のことだ。

 

 

だれだって「自分軸」がある。

だが、「他人軸」に従って行動しようとする。

これがいわゆる「無理をする」という状態だ。

「がんばる」と表現してもいい。

 

 

「学校に行きたくない」という自分軸と、

「学校に行かなければならない」という他人軸。

 

 

「無理をして学校に行く」

「がんばって学校に行く」

これが苦しい理由はもはや説明不要だろう。

 

 

シンプル思考は、自分軸で考える思考だ。

「自分がどうしたいのか」

これが大切なのだ。

 

 

自分軸で行動を選ぶと、僕らは無理をしたり、がんばったりもしない。

無理をして学校を休む子も、がんばって学校を休む子もいないわけだ。

 

 

それが自然である。

自分軸で生きるのは心地いい。

生きることに苦悩している赤ちゃんはいないのだ。

 

 

 

創造的な人生を生きるためのしつもん

自分軸を大切に生きているだろうか?

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。