自分勝手と「自分軸で生きること」は違います。


読者様からのメッセージ

 

今日の記事「自分軸と他人軸」また共感させていただきました。

自分軸で生きることは、僕のテーマでもありまして、全くの同感です。


ただ、いつも分からなくなることがあるのです。

自分軸で生きることで、他人を傷つけることはやはり納得がいかないということです。


「ムカついたから殴った。」と言う子がいます。

「あいつが俺を怒らせたから当然のことだ。」

これは確かに自分軸に従った行動かもしれません(幼児にありがちなやつ) けれど、殴られた相手にも自分軸が存在するわけで、その子の自分軸はどうなんだよ???といつも憤りを感じるのです。


僕は「他人の権利を侵害しない限り」という「ねばならない」の前提でいつも自分軸を考えているのですが、くればやしさんは、「俺の気分が悪いからヤツを殴った」という子がいたら、どのようにされますか?

やはり自分軸で生きていていいね、と言われるのですか?


いつも自分軸と他人軸の内容を考えるとき、この問題に直面します。

僕の在り方は、「自分軸を認めてほしいならば、他人軸も認めるべし」です。

 

 

本当の自分軸は、対立しないもの

 

そもそも僕は、

自分軸で生きていれば、

他人の行動にムカつくということがないと

思っています。

 

 

おもちゃの取り合いは、

「自分が遊びたいから」の結果ではなく、

途中から「勝ち負け」になっていることがほとんどです。

 

 

譲れない。

すでに、満たされないエネルギーがあって、

争いが起きてしまうわけです。

 

 

本質的に僕らは平和を望みます。

心は平穏でありたいのです。

 

 

ですから、本当の意味で自分軸で生きている子どもたち同士であれば、譲り合いが起こります。

「お先にどうぞ。終わったら貸してね」となります。

「遊びたい」と「仲良くしたい(争いたくない)」というニーズがあるからです。

 

 

でも、他人軸で生きている人はぶつかります。

負けたくない。

自分の正しさを押し付けたい。

 

 

「俺の気分が悪いからヤツを殴った」なんてのは、

すでに自分軸で生きられていない人間の言葉です。

 

 

気分が悪くなった正体を探ることからスタートしてみてください。

 

 

魂は一つの存在

 

自分が本当に「やりたいこと」をしている人は、

他人の「やりたい」も認めています。

 

 

他人を攻撃したくなるのは、

すでに他人軸で生きている証拠です。

 

 

暴走族の子たちが一見自由にやっているように見える。

でも、実際はギャラリーが増えるほど派手に音を出すようになります。

他者との関わりの中で、より評価されたいと思う。

(まあ、この場合はかなり歪んだ評価ですが)

 

 

そういう他者にどう思われるかを大切にすることが、他人軸で生きるということです。

 

 

暴れる子も同じ。

一見、自分の好き勝手にやっているように見える。

でも、見えるだけなんです。

 

 

自分の中から湧き出てくる「こうありたい」「こうしたい」に従って行動するとき、僕らはぶつからないようにできています。

それは、僕らが本質的な部分、言い換えると魂の部分では一つの存在だからです。

 

 

変えられるのは自分だけ。

エネルギーが他者を傷つけたり、

誰かを変えようという方向にむかっている子には、

とことん話を聞いてあげるのが良いかと思います。

 

大切なのは聴くことです。

 

 

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くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。