変わりたい人だけが変われる。
「なんですぐに変えたがるの?」
そう管理職に言われた瞬間、「つまんね〜学校に来ちまったなぁ」と思った。
なんでもかんでも変えたいわけじゃなかった。
よりよくなる可能性があるからアイデアを伝えているのだ。
学年主任になってからも、そんな声はよく耳にした。
メンドくさそうな同僚や管理職の顔を見るたび、ガッカリする気持ちにさせられた。
「1つの学年だけ勝手なことをされると、他の学年も困る」とも言われた。
「ウチの学校はこれまでこうしてきたのだから、これからもそうしてください」
そんな無言の圧力をたくさんいただいた。
ありがとう。
けれど、残念ながら僕はロボットではない。
言われたこと、決められたことをただ決められたままに仕事をするなんてごめんだった。
たぶん、僕は「公務員」としての資質に欠けていたのだ。
「言われたこと」を言われたままにできる能力が求められているのだと悟った。
「決められたこと」を決められたままにできる能力が求められているのだ。
だから、自分で考える人間は、「現状維持」をこよなく愛する人たちにとっては、煙たい存在なわけだ。
まあ確かに、「言われたこと」「決められたこと」をそのままできる人材すら少ない。
そのような状況で、仕事にイノベーションを起こそうとする人間がいれば、排除したくなる気持ちもわかる。
ついていけないわけだよ。
スピード感に。
ついでに言うと、「うまく行っているなら変えたくはない」という人ばかりさ。
さらによくしようって発想がない。
「悪いところがないなら変えたくはない」ってのは、根本的に違うのさ。
おそらくこれは人生においても当てはまる。
悪いところがないならば変化は望まない。
そんな人は多いのだ。
「変わりたい、変わりたい」と言うくせに、
実は現状維持を望んでいる。
むしろ、多少悪くても忍耐でなんとかなるならば、我慢した方が良い。
そう考える人は多いのだ。
だから、みんな潰れるまでがんばる。
忍耐こそが美しいと信じている。
僕はよりよくしたかった。
学校が落ち着いていればいるほど、やりたいことを形にできる。
それは、授業すらまともにできない状態の学校にいたからわかるのだ。
授業ができることすらありがたい。
「板書してたら殴られる」
そんな経験をしたことがないから、つまんない授業しかできないくせにヘラヘラしてられるんだよ。
もっとできることがある。
もっとできることがある。
そんな思いが、僕のエンジンに火をつけてくれた。
正直言えば、ほっておいたって校長先生になれただろう。
退職後も、再就職先はいくらでもあっただろう。
でも、僕が望む人生は、そこにはなかった。
「今のまま」でいいじゃないか。
うまくいってるんだからいいじゃないか。
悪いわけじゃないんだからいいじゃないか。
そう考える人が99%だ。
99%の人は変わらないんだな。
そこから一歩踏み出せる人間は1%しかいないのだ。
そして、忘れてはいけないことがある。
この世界で成功を手に入れている人間は1%もいないってことさ。
人生は選択の連続だ。
現状を選択することも、新しい自分を選択することも自由だ。
創造的な人生を生きるためのしつもん
本当はどんな人生を生きたいのですか?