子どもにとって魅力的な大人ですか?
「楽して儲かる仕事を紹介します」
そんな広告をよく見かける。
「楽して儲かる」なんてことは可能なのだろうか。
もの好きな僕は、一応資料だけ取り寄せてみたりする。
説明会に参加したりする。
それがなかなかおもしろい。
儲かる可能性があるなぁ…と思うものもある。
「詐欺だ!詐欺だ!」と騒ぐけれど、
あながち嘘ってわけでもない。
あ〜そのノウハウ、そのやり方なら、
儲かるかもね、と思うものだってある。
けれど、「楽して儲かる」という言葉の「楽して」の部分は大嘘だなぁって思う。
だいたいどれも「楽して」は儲からないものばかりだ。
苦労の部分を語るとビジネスにならないだろうから、その部分はグレーにしておく。
で、人間は「楽して」と「儲かる」のどちらに反応しているのだろうか?という話をしたいんだけど。
僕らは「儲かる」よりも「楽して」に反応していることが多い。
「儲かる」だけにフォーカスすると、仕事なんていくらでもあると思う。
他人がやりたがらない仕事を探せば、いくらでもお金になる仕事はあるだろう。
他人がやりたがらない仕事を、他人が働きたくない時間に、他人が働きたくない場所で働けばお金になる。
でも、そういうのに人間は反応しない。
「当社は超絶ブラック企業です。でも、稼げます!」に、人間は反応しないのだ。
やっぱ人は「楽して」の部分に反応していると思う。
楽したいんだよね。
でも、「楽して儲かる」なんてものはない。
だいたい「楽して儲かる仕事」を、縁もゆかりもないネットで知り合っただけのあなたに教えるはずがないじゃない?
冷静に考えればわかるはず。
でも、僕らはお金を前にすると冷静な判断ができなくなる。
おもしろいよね、人間って。
ユーチューバーになりたい
で、子どもがユーチューバーになりたいと言う。
大人は決まってこんなことを言う。
「楽そうに見えるけど、そう簡単じゃないぞ」なんてね。
そもそも、子どもは楽そうに見えるからユーチューバーになりたいわけじゃないだろう?
子どもたちは儲かりそうだからユーチューバーになりたいわけじゃないだろう?
大人のフィルターで子どもを眺めちゃいかんよね。
子どもたちのアンテナは確実に「楽しそうな大人」に反応しているんだと思うよ。
我が子たちとユーチューブ見てるとね、人気のユーチューバーを教えてくれるのね。
はじめしゃちょーとか、確かにやってることはくだらないんだけど、ほんと楽しそうにやってんだよね。
で、そうやって楽しいことやって稼いでる大人を見て、反応してるんだと思うよね。
「ユーチューバー」が子どもの将来なりたい職業ランキングに入ったときにさ、「最近の子供は変わった」とか、「キャリア教育がうんたらかんたら」とかおっしゃる専門家がいるけどさ。
単純に、子どもの目から見て、魅力的に映らない大人が増えただけじゃないの?って思う。
わかりやすい実例をあげよう。
落ち着いた学校に赴任すると、「将来の夢は学校の先生」って子が増える。
荒れた学校に赴任すると、そんな子供はいなくなる。(笑)
子どもたち、ちゃんと見てるよね。
先生って大変だわ…って。
だからね。
ユーチューバーになりたいって子どもが増えたってことは、子どもの問題ではなく、大人の在り方を問われてんじゃないの?って思うわけです。
働いてる姿が魅力的じゃないのかもよ。
創造的な人生を生きるためのしつもん
子どもたちにどんな姿を見せますか?