学級経営に不満そうな子どもとの接し方

ランドセルの小学生

 

読者の方からのお便りです♪

現在小学校6年を担任しています。

昨日は終業式で、子どもたちに通知表を渡してきました。

多くの子は「2学期楽しかった」と言い、成績も前向きに受け止めてくれました。

しかし、1人の子は「楽しくなかった」と言い、成績も本人が思うようなものではありませんでした。

 

 

その子は、前担任に勉強の面白さを初めて教えてもらい、◎も沢山もらっていました。

いまだに前担任のことがいい意味で忘れられず、前のクラスのことも引きずっています。

そして、自分が活躍すること、自分の思うようになること以外は、露骨に不満気にします。

 

 

彼が満足する授業を考えたり、ある程度は彼の想いを叶えてあげたりすることもしてきました。

それなりに楽しそうにしてくれてもいました。

しかし、いくつか彼の思うようにさせなかった部分があったからか、彼の中で満足のいく時間を過ごせなかったようです。

 

 

成績に関しても、授業中、こちらが提示することを素直に取り組まず、「こうしてもいいか?」「このぐらいでいいか?」という具合なので、評価対象とはずれていってしまい、◎評価にはどうしてもできないものが多くありました。

彼が満足するように授業を設計したり、クラス経営をしたりすれば、ついてこられない子が沢山出てきてしまいます。

自分だけが満足できれば、他の子が困っていても関係ないというスタンスなのです。

それを感じて、そうはさせまいとしてきた結果、彼一人が最後の1年間を楽しめていません。

 

 

前の担任は破天荒で、校内のルールや足並みも揃えようとせず、しかしながら子どもとの接し方も授業力も優れている男性のベテラン教師です。

自分は5年目の女性で、初めて高学年を受け持ち、性格的にも前担任とは正反対です。

自分の授業力の無さや、前担任や彼を意識してしまっていることも、良くないのだろうと頭では分かっているのですが、どうにも断ち切れないでいます。

 

 

上司は「前担任が上手に別れてあげなかったからだよ。その先生から彼に話をしてもらったら?」と言います。

やはりそのレベルなのでしょうか。あと50日ですが、踏ん切りがつきません。

私が彼一人にこだわってもやもやして楽しめないと、他の子どもたちがかわいそうだとも思います。

 

 

過ぎてしまったことはどうにもならないので、前向きに3学期のことを考えようと思いますが、心が軽くなるヒントがあるといいなと、この冬休みもメルマガ配信を楽しみにしています。

 

子どものセンサーは敏感だぜ。

目の前の子どもたちが、どんな気持ちで卒業してくれたら最高だろう?

僕が考えていたのは、いつもそのことだけでした。

 

 

別に、僕のことなんか尊敬してなくていいし。

感謝なんて感じなくていいし。

なんなら卒業したら、忘れてもらって結構(笑)

 

 

僕のことなんてどうでもいいわけ。

 

 

 

ただ、一つだけ願うのは、この子たちが巣立ったあと、幸せな人生を送ってもらいたいってことだけだよね。

ベクトルは完全に「子ども」なわけね。

 

 

 

「満足させたい」って思いのベクトルは、どこに向かっているだろう?

 

 

 

前任の先生と競う気持ちはないかな?

本当に「その子」が前任の先生と話をすることで、「その子」が前向きになれるなら、僕は喜んで前任の先生に頼るね。

ポイントはそこだよ。(ちなみに、前任の先生と話すことが解決方法だとはサッパリ思えないけど)

 

 

「競う」「比べる」が自分の中にあるとき、ベクトルは「自分」に向かっている合図なんだな。

で、子どもたちって、そういうの敏感だよ。

本気で寄り添ってないと、子どもは気づくの。

 

 

そういう先生、いっぱいいる。

子どもの姿を、自分の評価だと思っちゃう。

「いい子を育てた。俺、偉い!」みたいなヤツ。

 

 

うん、そういうの、子どもは冷ややかな視線で見つめてるよね。

だから、まず、先生自身が自分と向き合うことがスタートライン。

 

魔法の質問

目の前の子どもたちが、どんな気持ちで卒業してくれたら最高だろう?

 


 

やっぱ対話だよ♪

で、そこからなんだけど。

僕なら、「その子」とは対話を重ねるなぁ。

ただし、僕の話なんてしない。

「先生の思い」なんてぶつけない。

 

 

ただただ、話を聴くよね。

僕のワークショップ『子どもとつながる問いかけの魔法塾』でも、そこはガッツリやるんだけど(軽い宣伝ね♡)

 

 

アドバイスしない。

意図を放って、コントロールしない。

子どもを信じる。

ただ聴く、ただ寄り添う。

 

 

 

どうも、先生が対話をしようとすると、「子どもに一方的にこっちの言い分をぶつける」ってパターンが多いんだけどね。

そのパターン、最悪ですわ。

 

 

とにかく聴くの。

「聴く」こそが「与える」であり、「話す」こそが「奪う」なわけ。

これもポイント。

 

 

一方的に話す彼氏と、ただひたすら聴いてくれる彼氏、どっちと付き合いたい?って話なわけね。

やっぱ聴くだよ、聴く。

 

 

願いなんぞ叶えなくてもいいし、満足なんてさせなくてもいいんだけど、「聴く」は大事だよなぁ。

で、じゃあ「その子」が心を開いてくれるかどうかは、やっぱりこちら(教師側)の在り方が問われるわけね。

 

 

僕のワークショップ『子どもとつながる問いかけの魔法塾』でも、そこもガッツリやるんだけど(またまた宣伝ね♡)

 

 

魔法の質問

どんな人に話を聴いてもらいたいですか?

 

 

くればやし ひろあき

1978年8月12日生まれ 愛知県名古屋市出身 愛知県刈谷市在住 妻と3人の子ども(高2、中3、小4)の5人家族

2001年、大学卒業と同時に正規採用されて名古屋市立の中学校に勤務。愛知教育スポーツ振興財団による中学夜間学級にて講師、名古屋市教職員組合瑞穂支部青年部長、名古屋市教育委員会教育派遣員、全国教育研究集会正会員など、初任の教員としては異例のスピードで評価を高めていく。

2007年、当時市内で最も荒れた中学校を立て直すことに奔走。生徒指導主事、進路指導主事を歴任。
その成果が認められ、2012年文部科学省から派遣されて在外教育施設(日本人学校)に出向。当時生徒数が世界最大の日本人学校で生徒指導部長を務める。海外で様々な起業家にお会いし、起業の意思を固め2015年に帰国。
名古屋で唯一の小中一貫校である名古屋市立の中学校に着任。学年主任、進路指導主事を兼務する多忙な中、ブログとメールマガジンの執筆をスタートする。

2017年退職して独立。ママコミュニティーの運営やイベントの主催、全国にて子育て講座や講演活動を行う。

「9月1日は子どもたちが最も自ら命を絶つ日」ということを知り、子どもたちに命の大切さを啓蒙する映画上映会を企画。クラウドファンディングで100人の支援者から80万円を資金調達し、 愛知県内8会場で映画上映会を主催。のべ1000人を動員した。その成果が認められ、市民代表として刈谷市自殺対策推進委員を市より委嘱される。

2018年からは「児童虐待」にスポットを当て、「虐待してしまうママを責めるのではなく、そんなママに手を差し伸べることこそが、子どもの命を守ることにつながる」と考え、 『子育て万博 2018』(愛知県安城市)を主催。250人を動員。『子どもとつながるしつもんカレンダー』を製作・販売。
2019年 『子育て万博 2019』(愛知県安城市)を主催。300人を動員。音楽CD『ありがとう』(岡谷柚奈さん)を製作・販売。

同じく2019年、全国でSTR入門講座を開催し、400人が受講。個人セッションとして 100家族以上を相談を行う。また、ご依頼いただき歯科クリニックのコンサルティング及び企業研修を行う。

2020年からは、STRのインストラクターとしての活動をスタートし、基礎講座・応用講座を開催。これまでに門下生55名を育成している。
株式会社ミナクル組織研究所として法人化。