心のグラスを満たそうとしてはいけない
自分の心のグラスを満たそう。
そこから溢れ出たもので、他者を満たそう。
そんな言葉をよく耳にします。
とりわけ、日本人は自分を満たすことが苦手なよう。
自分のグラスは自分で満たすもの。
ところが、自分のグラスを自分で満たすことは簡単ではありません。
だから、ついつい他者を癒すことで、自分を満たそうとしてしまいます。
イケてないセラピストがやりそうなこと。
忘れてはいけないことがあります。
自分を満たそうとすると、足りない部分に目が向きます。
グラスの空きスペースが気になります。
すると、空きスペースがどんどん大きくなるのです。
自分のグラスを「満たそう、満たそう」とすればするほど、グラスのサイズが大きくなってしまうのです。
まだ足りない。
まだ足りない。
もっと、もっと。
満たそうとすればするほど、足りないものにフォーカスしてしまう。
人間って、そう言うところがあると思うのです。
大切なことは、グラスの中身に目を向けることです。
今、あるものにフォーカスするんです。
できてることは何だろう?
今あるものは何だろう?
そうやって、うまくいっていることにフォーカスしてみる。
すると、うまくいってることが大きくなります。
事実という名の中身の量は変わりませんが、グラスのサイズが変わるのです。
満たそうとすればするほど、空になる。
今あるものに目を向けるほど、満たされる。
人間って本当に面白い生き物ですね。
子育てだって同じです。
先生と児童生徒の関係だって同じです。
この子の「うまくいってるところ」は何ですか?
足りない部分にフォーカスするのをやめてみよう。
うまくいってるところにフォーカスしよう。
それだけで、子育ても教育も変わるのです。
難しいテクニックなんて必要ないのです。
在り方が変われば、子どもとの関係性が変わります。
変えられるのは自分だけ。
子育てはがんばらなくてもいいのです。
今をありのままに受け入れるだけでいいんですよ。