ねえ、それって子どもは求めてなくない?

子どもとつながる

あるお母さんの話をするわよ♡

 

 

お母さん、息子さんの授業参観に行ったのね。

ちょうど家庭科の時間で、玉結びの練習をしていたんだって。

 

 

 

それで、息子さんは何度やってもうまくいかず、悔し涙を流していたそう。

 

 

その姿がお母さんには胸が痛むほど苦しかった。

母として何もしてあげられないことが歯痒かった。

 

 

ところが、帰宅するなり息子がうれしそうに布を持ってきたの。

「お母さん、あのあと、玉結び5個も作れたよ」

そう言って、布を持ってきたんだって。

 

 

先日の子育て講座で、「質問」としてこんな話をされたお母さんがいたのよ♡

でもね、あたしさ、最初、何が「質問」なのか、さっぱりわからなかったわけ。

 

 

「なんかいい話やん!」と思ったわよ。

 

 

それで、「質問は?」と問い返すと、こんなお話をされたの。

 

「悔し涙を流していた息子にしてあげられることは何ですか?」

 

 

なるほど…。

ところで、その子はお母さんに何かをしてほしいの?

ねえ、どうよ?

 

 

これ、重要なポイントよね。

お母さんは何かをしてあげたいかもしれないけど、息子は何かをしてもらいたいの?

 

 

「心配しているのは誰ですか?」

と尋ねてみれば、答えは明白で、そりゃ「お母さん自身」なわけでしょ?

 

 

子どもが心配させたんじゃないの。

親が勝手に心配したの。

 

 

これ、本当にポイントよね。

あたし、そう思うわ♡

 

 

大切なことは、相手が必要としていることを必要としている分だけ届けてあげることね。

だからこそ、目の前の人が必要としているものを知る必要があるの。

関係性が大切よ。

 

 

子供が何を求めているかわからないのであれば、わかる関係性になるのが先だよね。

 

 

帰宅したら、「玉結びが5個できるようになった」ってうれしそうに布を持ってきたわけじゃない?

じゃあ、その子の中でその問題は解決しているわけ。

 

 

「問題を問題にしているのは誰ですか?」って話なの。

わかる?

 

 

 

 

あたしの友人のお子さんに「学校に行かない選択」をしている子がいるのよ。

その子がね、学校の先生に促されて、スクールカウンセラーの先生と会うことになったの。

 

 

初対面の先生だったんだって。

カウンセラーを名乗るその人物は、カウンセラーの基本である「ラポール」を形成することもせず、一方的に「学校に来た方がいい旨」を伝え始めたのね。

 

 

以来、二度とその子は学校に行くことはなかったそうよ。

「学校に行かない選択」をしている子にとって、「学校に行った方がいいよ」という類の大人がバカのひとつ覚えみたいに熱弁する話は、まさしく「必要としていないもの」の代表よね。

 

 

だいたい、大人ってのは子どもに余分なものを与えたがるの。

「困ったら言えよ。困ってないなら言うなよ」

それぐらいでちょうどいいのよ。

 

 

子どもの人生に首をツッコミ過ぎる前に、自分の人生の心配をした方がいいわよ。

 

 

日本中で講座をするでしょ?

みんな、驚くの。

 

 

あたしのブログもメルマガも文章が強いから。

「こんなに物腰の柔らかい人だったんですね」って驚かれる。

実物は、本当にソフトよ♡

 

 

そんなわけで、今日のブログは中性的に書いてみたわ。

どう?

これからもこのキャラでよろしくって?

 

 

子どもとつながる魔法の質問

目の前の子が必要としていることは何ですか?

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。