奪い合えば足りず、わかちあえば余る。
わかちあいの精神
何事もひとりではやらない。
これ、鉄則です。
多くの人は1つのビジネスの100%を自分ひとりでやろうとします。
たとえば、なにかイベントを開催するとき。
ひとりで企画し、ひとりで集客し、ひとりで運営します。
100%ひとりでやり、100%の収入を得ます。
でも、僕にはその発想はありません。
常に、「だれとやるか」を意識しています。
収入は50%でいいので、2人でわかちあいたいですし、収入は10%でいいので、10人でわかちあいたいわけです。
たとえば、『子どもとつながるしつもんカレンダー』は16人の心書家さんと1人のデザイナーさんとともに作りました。
僕を含め、18人でわかちあった仕事なんですね。
僕は企画を立ち上げ、しつもんを考え、販売して資金を作っただけです。
書とデザインはノータッチです。
「俺はここやるから、あとはよろしく!」
そんな感じです。
子育て万博も同じです。
水面下では60人以上のプロジェクトチームメンバーがそれぞれの「好きで得意で無理なくできること」を提供してくださっています。
「がんばらなくていいからね」とよく言っています。
ウチ、がんばるの、禁止なんです(笑)
「自分がやりたい」と思ったことをやってもらっています。
「好きで得意で無理なくできること」をやってもらっています。
ある人は企画を作り、ある人は経理を担当し、ある人は広報をし、ある人は託児を考え…などなど。
まさに、60人とわかちあっているわけです。
今度は、ビジネスプロデューサーになりました。
まさに、2人でわかちあっていくわけです。
彼はコンテンツを作り、僕はそれをマネタイズする方法を考えます。
それぞれの「好きで得意で無理なくできること」を掛け算していくんです。
なぜ10種類の職業をもてるのか。
なぜ僕が「10種類の職業」をやっていても破綻しないか。
それは、すべてわかちあっているからです。
昔、近所のお寺さんの掲示板にこんな言葉を見つけました。
「奪い合えば足りず、わかちあえば余る」
僕ね、この言葉が大好きなんです。
ウチの子たちが食後のデザートなんかを奪い合うわけです。
どっちのリンゴが大きいだとか、だれが何個食べただとか、すぐに喧嘩になります。
世界中で戦争がなくならないのも、奪い合うからだと思うのです。
話が脱線してしまいましたね。
とにかく、わかちあうことなんです。
好きにフォーカスし、苦手なことは「好きで得意で無理なくできる人」にお任せするんです。
その方が効率もよく、時間もかからず、クオリティーも上がります。
たとえば、僕のプロダクトのデザインは、すべて大橋有美子さんというデザイナーさんにお願いしています。
僕は、なにかをするときは「彼女ありき」で考えます。
ということは、彼女のデザインの力は僕の能力の一部のようなもので、「デザインについては自分、問題ないんで♡」みたいな感じになります。
「彼女は俺のものだ!」と言いたいわけではありませんよ(笑)
「わかちあう」ということは、自分に新たな能力が加わるようなものなのです。
心書家16人とコラボすることで、僕は「書の能力」を手に入れたものなんですね。
『子育て万博2018inあいち』は60人分の能力の結晶なわけです。
この意味、伝わるでしょうか?
経理を担当してくださってる山口奈美ちゃんという女性がいます。
僕には経理のことはさっぱりわかりません。
領収書とか、交通費とか、もうわけわかりません。
そのあたりは、すべて彼女にお任せです。
いろいろ「これでいいですか?」と聞かれますが、よくわらないので「それでいいです」とお答えしています(笑)
彼女がいるから、大きなイベントを自信をもってやれるんですね。
わかちあえばわかちあうほど、プロダクトのエネルギーは増していきます。
これはね、僕はもうむちゃくちゃ体感していますよ。
だから、何かを始めたいならば、「ひとりでやらない」が鉄則なんです。
人生は「なにをするか」よりも「だれとするか」で質が変わります。
魔法のしつもん
だれとわかちあいますか?