自分の価値を知るための「お金」の話

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「お金」と向き合うって、本当に難しい。

公務員として働いた16年間。

僕はお金と向き合ってこなかった。

 

 

だって、毎月自動的に僕の口座にお金が振り込まれるんだもん。

夏と冬にはボーナスなんてものがあるし。

収入のことを考える必要なんてなかった。

 

 

増えるわけでもなく、減るわけでもなく、いつも一定額が振り込まれる。

それが当たり前だと思っていた。

 

 

起業して1年。

お金とはずいぶん向き合わされた。

いっときは、本当にお金が底を尽きそうになったし。

 

 

いろんなことが少しずつ軌道に乗り始めた2018年。

なんとか、家族が食いつなぐぐらいはできている(笑)

 

 

僕ら夫婦が主宰するお母さんのための学校PLC。

彼女たちは少しずつ新しい活動を始めている。

 

 

デザインの分野でどんどんお仕事を受注している人。

お家でカフェを始めてみる人。

お弁当の配達を始めてみる人。

 

 

とにかくママたちが新しいチャレンジをしている。

僕はそれをただただ応援している。

 

 

 

僕の仕事に関われば「請求してね〜、請求してね〜」と言っている。

僕は資金が潤沢なわけではない。

でも、請求された額をそのまま払おうと思っている。

 

 

自分の活動に自信をもってほしい。

「私がやっていることにはこれほどの価値があるのよ」というのを自分で認めてあげてほしい。

 

 

そう考えて、自分の価格を自分で決めてもらっている。

「どうぞご自由に請求してください」

そんな気持ちでいる。

 

 

ミヒロさんに関わることが僕にとってすべて学びであるように、彼女たちも僕と関わることで、素敵に開花してくれたらうれしいんだ。

 

 

PLCの参加費って決して安くない。

安くないからこそ、僕ら夫婦は深く関わっていける。

その分、たくさんの価値を届けることができる。

 

 

先日、僕の講座を主催したいという人が現れた。

とてもありがたいことだと思う。

「主催者は神」だから、僕は感謝をした。

 

 

ちなみに、僕のリレーションシップ講座は参加費2000円〜3000円で開催している。

その話をすると、「参加費500円でやってほしい」と言われた。

 

 

僕の心はモヤモヤした。

主催者は僕に価値があると思って主催をしてくれているのだと思っていた。

だから、主催者自らが「あなたの価値は2000円ではなく500円ね」と言われているようで悲しい気持ちになったのだ。

 

 

その方を責めているわけではない。

2000円から3000円の講座を主催するって、とても勇気のいることだ。

その気持ちは痛いほどわかる。

 

 

集める自信がないから、安くしたら集まるんじゃないかと思うのも無理はない。

けれど、価格を下げても結果は大して変わらないことを僕は知っている。

 

 

自分自身がそれに価値を感じていないと人は集まらない。

主催をするってそういうことだ。

 

 

ちなみに、「2000円なら行かないけれど500円なら行く人」を集めると、確実に場のエネルギーが下がる。

そして、それは「2000円でも3000円でも参加したい!」という人にとって、とても失礼なことだと思う。

エネルギーの低い人と一緒に参加してもらうわけだからだ。

 

 

結局、そのお話は立ち消えになったのだけれど、大きな学びをもらうことができた。

ちなみに、PLCカレッジ生からの講演や研修の依頼は、基本的にお金がもらえるならもらうし、もらえなきゃそれでもいいや、ぐらいの気持ちでやっている。

 

 

全部、応援。

そんなことで、彼女たちが次なる1歩を踏み出せるならばお安い御用だと思っている。

 

 

先日、PLCカレッジ生から、一生懸命仕事をしたのに「いきなり価格交渉が始まった」という話を耳にした。

とても悲しい気持ちになった。

「安くやってください」と言ってくる時点で、相手の価値を認めていない証拠だと僕は思う。

 

 

そういうエネルギーって循環しない。

お金のやり取りは、エネルギーの交換だから。

 

 

以前、長部愛ちゃんのファッションコンサルを受けた。

普段はレディースしかコンサルしていない彼女は、初めてのメンズコンサルということで定価の半額を提示してきた。

 

 

僕は「ふざけんなよ!」と思って、定価をお支払いした。

僕はあなたに価値を感じているから、お金を払うと言っているのだ。

それを自ら「私、半分の価値しかありません」と言ってるようなものだ。

 

 

僕は僕の価値を認めてくれる人と仕事がしたいし、相手の価値を認めている人と仕事がしたい。

ただ、それだけなのだ。

 

 

自分でビジネスを生み出してみると、お金の意味って変わってくる。

人を喜ばせることも、人を傷つけることもできる。

お金と向き合うって、ホントに大事なことだと思うよ。

 

 

魔法の質問

 100万円あったら、何に使いますか?

 

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。