「説明責任」より、まず「謝罪」

苦情に必要なのは謝罪です

説明は言い訳に聞こえる

 

保護者からの苦情のお電話。

電話がかかってきたときには、

けっこうな量のガソリンが注がれた状態。

 

僕らは一生懸命説明をしがちです。

「説明責任」を果たそうとします。

 

「謝ったら負け」みたいな発想をしてしまう人がいます。

 

「説明」は「言い訳」にしか

 聞こえません。

 

このタイミングでの「言い訳」は、火に油を注ぐようなものです。

大炎上することは目に見えています。

「説明」をしてはいけません。

 

 

火消しの心得

 

一度火がついたものを消すのはとても大変な作業です。

 

では、どうすればいいのか。


謝ればいいんです。
とにかく丁寧に謝ります。

 

「謝ったら負け」みたいな考え方は捨ててください。
お電話をいただいた時点で、「アウト」です。

 

苦情の電話をいただいたとき、
「あ〜、お母さん、

 ごめんなさい。

 もっと詳しく

 教えていただいてもいいですか?」

 

なのか、

 

「あ〜、お母さん、

 それはですね…」

 

なのかで、

もうゴールは目に見えているのです。

 

説明を求められるまでは、

説明の必要はありません。

ただひたすら頭を下げる。

 

保護者が不満に感じていることを

ひたすら聞けばいい。

 

ただただ謝って、

お話を伺います。

 

求められるまで説明しない

のが正解です。

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 

 苦情の電話をいただいたら、

 謝って謝ってお話を伺う

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。