その「当たり前」を疑え!


僕は定期的に海外へ旅立つ。

目的はただ一つ、自分をリセットするためだ。

 

 

日本で暮らしていると、価値観はちゃんと日本仕様に戻っていく。

定期的にアップデートする必要が出るのだ。

 

 

 

たとえば、この国の首相が30代に変わったとしたら、あなたは驚くだろう。

まして、その人が女性だとしたらどうだろう?

 

 

長年、「内閣総理大臣=おじいちゃん」だった僕らからすると、30代の女性首相は驚きに値する。

また、彼女は妊娠しており、お相手とは結婚していない。

 

 

ついでに言うと、このたび産休を取得するため、副首相が代行するのだと言う。

彼女の名は、ジャシンダ・アーダーン。

ニュージーランドの首相である。

 

 

ロンドンでは、17時になると街へ繰り出し、ビールを飲む。

残業はしないらしい。

 

 

仕事が終わらなかったらどうするのか?

明日する!

以上だ。

 

 

ノルウエーに行ったら、低賃金の仕事は他国の人に任せるという。

低賃金といっても、日本人から見れば、かなり高額な収入である。

 

 

だが、この国は物価がバカみたいに高い。

だから、みんな出稼ぎに来て、お金をできるだけ落とさず、バケーションを楽しむらしい。

 

 

ちなみに、ビッグマックセットが1500円の国の話だ。

 

消費税のバカみたいに高い国は、医療費や教育費が無償の国も多い。

再生可能エネルギーだけで稼働している国もある。

 

 

地下鉄だって日本のように改札のある地下鉄もあれば、改札のない国もある。

ポーランドの地下鉄は時間制で20分間と75分間の乗り放題チケットだったりする。

 

 

チップ文化のある国ではクレジットカード決済時にチップも入力する。

レストランじゃロクにメニューも読めないけれど、「どれがオススメ?」と尋ねれば、だいたいその店で一番美味しいものが食べられる。

 

 

世界を旅すると、日本の当たり前は、まったく当たり前ではないことがわかる。

自分が長い年月をかけて培ってきた「常識」は、案外狭い範囲のお話だったりすることに気づく。

 

 

1年間に地球を何周もするビジネスマンのタイチさん。

「それだけ世界中を旅してたら、航空券の予約とかわからなくなりませんか?」と尋ねた。

 

 

次の国に入国するときに、その先の飛行機の予約を入れるらしい。

答えは簡単で、出国用の航空券を持っていないと入国させてもらえないから。

 

 

 

そんな生き方もあるのだ。

 

 

いろんな国を旅する。

いろんな人と旅する。

 

 

そのたびに、僕の価値観はアップデートされていく。

日本のパスポートは世界最強であるのをご存知だろうか?

 

 

ビザなしで入国できる国が最も多いのが日本のパスポートである。

それでいて、パスポートの取得率がとても低いのも日本の特徴である。

 

 

僕らはもっと世界を知る必要がある。

世界を知ると、日本を知らないことに気づく。

 

 

国際理解教育って、結局「日本とは?」を考える教育である。

でも、そういうことって、国内旅行しかしていない教育者には気づきにくい視点だ。

 

 

英語教育に力を入れる前にやらなきゃならないことがあると思う。

 

 

先日、小学校の授業参観に行ったら、英語の先生が一生懸命英語の歌を歌わせていた。

他国がどんな教育をしているか、一度自分の目で確かめた方がいいだろう。

 

 

ハッピーに生きるためのしつもん

自分をリセットできる場所はどこですか?

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。