僕は誕生日が嫌いだった…


今日で40歳になる。

人生を80年と考えるならば、折り返し地点だ。

 

 

実は、僕は誕生日が好きじゃない。

 

 

それは小学生の頃の話だ。

クラスの友達の中で「誕生日会」なるものが流行っていた。 

 

 

教室で誕生日を祝われている子を羨ましく思っていた。

「今日、誕生日なんだ」

「おめでとう」

そんなやりとりを羨ましく思った。

いや、疎ましくすら思っていた。

 

 

お盆のど真ん中が誕生日の僕に、級友から祝ってもらえるチャンスはなかった。

そこで、僕も「誕生日会」なるものを企画してみた。

 

 

自分で自分の誕生日会を企画するなんて、何だか恥ずかしいけれど。

それは小学校、それも低学年のお話だから、笑ってほしい。

 

 

けれど、その日。

そう、誕生日の日。

 

 

僕の家には誰も来なかった。

 

 

今思えば、口約束で、そのうえお盆のど真ん中で。

夏休みの真っ只中だ。

みんな、忘れてしまっても不思議じゃなかった。

 

 

それでも、幼い僕はどれほど傷ついただろう。

どれほど悲しかっただろう。

 

 

あれ以来、僕は「誕生日」なるものに、とても臆病になった。

 

 

やがて年齢を重ね、恋人ができても、誕生日を祝ってもらうことを拒んできた。

 

「いいよ、別に。誕生日なんてさ…」

 

 

そう。

僕にとって誕生日とはそういう日なのだ。

 

 

ミヒロさんの言葉

あれから数十年。

僕は「魔法の質問」の認定マスターになるため、東京に足を運んだ。

 

 

そこでは、マツダミヒロさんから、「小さく始める」が大事だよ、というお話がされた。

「人を集めるなら、お茶会や食事会から始めてみるのがいい」と言う。

 

 

「自信のない人は、誕生日会を開いてみたらどう?それで集まらなかったら、講師になる以前の問題だよ」

 

そんな話がされた。

会場は笑いに包まれた。

 

 

でも、僕は笑えなかった。

僕は怖くなった。

 

 

「誕生日会すら集められない人」

 

 

それは僕のことだったからだ。

 

 

怖いことから逃げるな!

誕生日は間近に迫っていた。

30代も後半になり、今さら誕生日会なんて、という気持ちもある。

そんなことで集まってもらうのは恥ずかしいと思う。

 

 

それでも僕は挑戦してみることにした。

どれほど怖かっただろう。

 

 

どうせ失うものなんてない。

それでも、僕は怖かった。

 

 

人生は「できるか、できないか」じゃない。

「やるか、やらないか」だ。

そんなこと、わかってる。

だけどだけど。

僕は怖かったのだ。

 

 

意を決した僕は、2016年、一つの企画をリリースした。

それが「あなたの時間を僕にください」という誕生日企画だ。

 

 

正直、誰も来ないと思った。

だって、お盆だもん。

僕は自分の心に言い訳をしていた。

 

 

傷つくのが怖くて言い訳をしていた。

だが、当日、これだけの方が集まってくれた。

 

 

どれほどうれしかっただろう。

当時の僕は、まだブログやメルマガを始めて1年も経っていないころだった。

それでも、お盆のど真ん中にこれだけの方が足を運んでくださったのだ。

とても遠いところからも足を運んでくださった。

 

 

 

怖いことから逃げてはいけない。

どうせ失うものなんてないのだ。 

 

失敗したっていいじゃないか。

小さな小さな自分のプライドがちょっと傷つくだけなのだ。

 

 

 

そして2017年、第2回となる「あなたの時間をプレゼントしてください」を企画した。

 

遠くは徳島県から足を運んでくださった方もいた。

今、思い返すと、2枚の写真にはPLCかレンジ生も多くいる。

 

 

応援してもらえるって幸せだなぁって思う。

 

 

そして、40歳。

今日、僕は40歳の誕生日を迎えた。

3年目の今年もやる。

第3回「あなたの時間をプレゼントしてください」だ。

 

 

今年は刈谷市産業振興センターを借りて行うことにした。

フェイスブックでは告知せず、メールマガジンの読者にだけリリースした。

 

 

これもまたチャレンジだった。

それでも、20人を超えるご応募をいただいた。

 

 

このお盆のど真ん中。

このお盆のど真ん中。

感謝しかない。

 

 

今さら誕生日なんて、と思うけれど。

こうして時間を作っていただけるということに感謝が溢れてくる。

 

 

本当に幸せだなぁって思う。

 

 

人生は一度きり、やりたこと、やろうぜ! 

40代のスタート。

僕はもっと講演活動や講師としての活動をしたい。

「子育て講座」だけでなく、もっと「生き方・働き方」に影響を与える講座がしてみたい。

 

 

それから、やっぱり本を書きたい。

でも、どうやら出版社から声がかかることはなさそうだ。

だから、勝手に作っちゃおうと思う。

 

 

自費出版ではない。

インディーズバンドの自主制作アルバムのように、自分で作ってしまおうと思う。

その方が自分らしくていい。

 

 

誰もやらないことをやる。

誰もやらないからこそやってみる。

その方が自分らしい生き方だと思うんだよね。

 

 

それから、「子育て万博2019inあいち」。

久しぶりにクラウドファンディングをする必要がある。

資金がないんだから仕方がない。

資金を調達しないと、あんなに大きなイベント、できるはずがないのだ。

 

 

まあ、とにかくやりたいことが山盛りある。

それを一人でやり切るのは不可能だから、チームで乗り越えたい。

幸い僕にはPLCカレッジ生のお母さんたちがいる。

 

 

これからは女性の時代だ。

きっと面白い世界が見せられると思う。

 

 

「今」を生きる。

人生なんて一度きり。

どうせ、誰もが最後は死ぬのだよ。

 

 

やりたいことをやればいい。

失敗したって、小さな自分が傷つくだけさ。

やらずに後悔するより、やってみて後悔したい。

 

 

突然死神がやってきて

「あんた、このあと死ぬんだよ」って言われたら、

笑って受け入れらる「今」を生きたい。

 

 

今日この瞬間まで全力で生き切って、「俺は俺を全力でやりました!」って言いたいのだ。

 

 

「できるか、できないか」なんてどうでもいい。

 

 

クラファンやって映画の上映ツアーやって。

カレンダー作ってみて。

ビッグイベントやって。

絶海の孤島やら北極やら行ってみて。

 

 

やりたいこと、全部やりきりたい。

 

人生ってそのためにあるんでしょ?

これ、遊び場でしょ?

 

 

僕はそう思っている。

どこまで行けるか、わからないけれど。

今日で折り返し地点。

 

 

まだまだ、やるよ。

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。