妻と僕のミスコミュニケーション
夫婦の会話って難しい。
そんな話をよく聞く。
妻と二人で美容院に行こうと思った。
それで僕は妻に尋ねる。
「美容院に行こうか?」
すると、妻はこう答える。
「年金事務所に行かなきゃいけないの」
それで僕は「そっか…」と返事する。
(あぁ…、だから美容院には行けないんだね)と理解した。
彼女は(年金事務所と同じ方向に美容院があるから一緒に行こう)と伝えたかった。
こうして、ミスコミュニケーションは起きる。
彼女は1~10まで全部伝えたい人だ。
だから、話が長くなる。
僕は、要点だけを簡潔に伝えたい人だから話は短くなる。
彼女は1~10まで並列で話をする。
だから、僕はどれがキーセンテンスかわからなくなる。
キーセンテンスをつかみ、要点を理解すれば良い。
僕の脳はそうできているからだ。
一方、彼女にはキーセンテンスは必要ない。
全ての情報を伝えればいいからだ。
それで、僕はこう答える。
「それで?何が言いたいの?」
彼女は黙ったままこう考える。
(あの人は話を聞いてくれない…)
こうして、ミスコミュニケーションは生まれる。
解決方法は簡単だ。
相手のことを知ればいい。
相手はどのように物事を理解し、どのように思考し、どのように伝えるのだろうか。
そのことがわかればいいのだ。
妻はすべてを伝えたい人であり、僕は要点だけを知りたい人だ。
つまり、妻は少しだけ意識して要点を絞ればいい。
僕は、できるだけ話を聞いてあげればいい。
互いが違いを認め、一歩ずつ歩み寄れば、ミスコミュニケーションは解消されていく。
僕らのすれ違いは、いつだって不理解から生まれる。
大切なことは知ること。
互いを理解し合うこと。
思うに、そんな在り方があれば、この世界はもっと平和になると思うのだ。