妻と僕のミスコミュニケーション


夫婦の会話って難しい。

そんな話をよく聞く。

 

 

妻と二人で美容院に行こうと思った。

それで僕は妻に尋ねる。

 

「美容院に行こうか?」

 

すると、妻はこう答える。

 

「年金事務所に行かなきゃいけないの」

 

それで僕は「そっか…」と返事する。

(あぁ…、だから美容院には行けないんだね)と理解した。

彼女は(年金事務所と同じ方向に美容院があるから一緒に行こう)と伝えたかった。

 

 

こうして、ミスコミュニケーションは起きる。

 

 

彼女は1~10まで全部伝えたい人だ。

だから、話が長くなる。

僕は、要点だけを簡潔に伝えたい人だから話は短くなる。

 

 

彼女は1~10まで並列で話をする。

だから、僕はどれがキーセンテンスかわからなくなる。

キーセンテンスをつかみ、要点を理解すれば良い。

僕の脳はそうできているからだ。

 

 

一方、彼女にはキーセンテンスは必要ない。

全ての情報を伝えればいいからだ。

 

 

それで、僕はこう答える。

 

「それで?何が言いたいの?」

 

彼女は黙ったままこう考える。

 

(あの人は話を聞いてくれない…) 

 

 

こうして、ミスコミュニケーションは生まれる。

 

 

解決方法は簡単だ。

相手のことを知ればいい。

相手はどのように物事を理解し、どのように思考し、どのように伝えるのだろうか。

 

 

そのことがわかればいいのだ。

妻はすべてを伝えたい人であり、僕は要点だけを知りたい人だ。

つまり、妻は少しだけ意識して要点を絞ればいい。

僕は、できるだけ話を聞いてあげればいい。

互いが違いを認め、一歩ずつ歩み寄れば、ミスコミュニケーションは解消されていく。

 

 

僕らのすれ違いは、いつだって不理解から生まれる。

大切なことは知ること。

互いを理解し合うこと。

 

 

思うに、そんな在り方があれば、この世界はもっと平和になると思うのだ。

 

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くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。