夫婦の道〜セックスレスに悩む妻、セックス過多に悩む妻〜


「性欲」という言葉の誤解

「射精」したら終わりの男性。

つながる前も、つながっている間も、つながった後も大切な女性。

そこには「性」に対する捉え方の大きな隔たりがあります。

 

 

結果重視の男性と過程重視の女性。

なんだか、日頃の考え方ともリンクしているから不思議です。

 

 

子孫を残すという目的のためのセックス。

射精が終われば警戒行動に入るため、男性は急速に冷静さを取り戻します。

それはいわば動物としての本能。

 

 

一方で、女性は人間らしく余韻を楽しむ。

愛を深める時間。

 

 

この感覚的な違いは、おそらく一生埋まることのない差なのかもしれません。

 

 

ですから、「性欲」という言葉の捉え方も男女で違いがあるのですね。

 

 

ある人妻のお話。

彼女は旦那様との関係に悩んでいました。

愛情いっぱいの旦那様で、よく妻のことを気にかけてくれます。

 

 

朝になると「今夜、しようね」なんて声をかけてくる。

新婚夫婦のようなふたり。

 

 

ところが、です。

夜になるとどうしてもダメ。

お仕事で疲れて「お先に」って就寝しちゃうのです。

 

 

それが奥様にはとっても寂しい。

ココロの準備もカラダの準備も整っている。

それなのに!

 

 

旦那様は先に眠ってしまうのです。

そこで、奥様。

旦那様のお布団に潜り込んで、事に及ぶわけですね。

 

 

そんな妻を見て一言、「お前って性欲が強いね」と言ってしまう夫。

その言葉は女性の心を大きく傷つけるわけです。

 

 

「射精がゴール」の男性にとって、「性欲」とはまさにそのためのもの。

わかりやすい欲望です。

要するに「気持ちよくなりたいんでしょ?」的な感じ。

マスターベーションの延長。

肉体的に気持ちよくなる行為。

 

 

でも、女性が捉える「性欲」は異なります。

女性としての欲望です。

ただ、つながりたい。

ココロもカラダもつながりたい。

そんな感覚でしょうか。

 

 

このニュアンスの違いに、女性は苦しんでいるのですね。

 

セックスレスに悩む

そんな話をしておりましたら、別の既婚女性はセックスレスに悩んでおりました。

 

 

「射精がゴール」の男性の場合、自分で処理することが可能です。

そこに満たすとか満たされるとかそういうことは関係なく、物理的に処理できてしまうのですね。

 

 

女性の場合、やはり「つながる」ということが重要なわけです。

ココロもカラダもちゃんとつながり合う。

こういうことが大切な女性にとって、「自分で処理する」はなかなか難しいのです。

 

 

そんなわけで、セックスレスに悩むご夫婦は案外多いのですね。

 

 

コンドームの生産で有名な相模ゴム工業株式会社の調べによれば、既婚者の55%がセックスレスだと感じているそうです。

特に40代50代の男性の6割以上がそう感じています。(ちなみに、女性は5割ほどです)

 

 

40代の男性の8割が「もっとセックスがしたい」と感じているのに対して、女性は半分の4割にとどまるのも興味深いことですね。

 

 

できない理由もいろいろ。

 

「相手がその気になってくれない」

「家族がいてできない」

「時間がない」

「疲れている」

 

 

「結婚相手に飽きている」という理由は2割ほど。

これが多いのか、少ないのか。

 

 

昨今は「嫁ED」なんて言葉も耳にします。

「妻だと勃たない」

そんなこともあるようです。

 

 

ある旦那様は奥様に対して、「自分でした方が早い」とおっしゃったのだそう。

なんと自己中心的な考え方でしょうか。

 

 

そりゃ、あんたにとっては早いけどね。

そういうものじゃないでしょ?と思うわけですが、そんな身勝手な男性もいるようです。

 

 

セックス過多に悩む

セックスレスという言葉が話題になりやすいのですが、性に関する悩みはそれだけではありません。

実は、「ないこと」に悩む女性も多いのですが、一方で「多すぎること」に悩む女性も多いのです。

 

 

なければココロが寂しく、多過ぎればカラダへの負担が大きい。

その微妙な女性のココロとカラダを理解しておく必要があるでしょう。

 

 

毎晩求められることが辛い。

そんな悩みを抱えている方もいました。

男性側の性欲が強すぎるパターンですね。

 

 

変わった性癖を持っている方もいて、それを強要されることに悲しみを抱いている女性もいました。

実は、こちら側の悩みも結構多く、そして深いのです。

 

 

男性と女性が調和しハーモニーを奏でる。

そんな気持ちでリズムを合わせていくことが大切なんですね。

 

 

そう、リズムです。

リズムが大事。

 

 

精子を貯めて放出すればいい男性と異なり、女性にはリズムがあります。

それは、生き物としての証です。

月経の周期に合わせ、ココロもカラダも変化していくのが女性。

 

 

一方で、工場のように精子を生産し、射精という名の出荷作業を定期的に繰り返すのが男性なのです。

人間的に熟成することのできなかった男性は、女性を慮る機能が少々欠如しているようです。

 

 

セックスとは相手がいてこそ成り立つもの。

自分本位では成立しません。

 

 

中には、女性が生理になるとイライラする。

そんな男性もいるようです。

 

 

「どうして生理になっちゃうのかな〜?」と尋ねてくる。

どうしてそんな心ない言葉を投げつけてしまうのでしょうか。

 

 

セックスができないことにイラつく。

そんな男性が世の中にはいるのですね。

 

 

ちゃんと伝えることが大事

ある既婚女性もセックスレスに悩んでいました。

ですが、彼女はその気持ちを、ちゃんと旦那様に伝えたのだそうです。

 

 

「必要とされていない感じがするのが寂しい」と涙ながらに訴えました。

男と女の違いをきちんと言葉にして伝えたのでした。

 

 

男性と女性では、セックスに対する概念が異なります。

これは、まさに「学校では習わないこと」です。

 

 

だからこそ、伝え合うことが大切です。

言葉にしなければ伝わらないのです。

 

 

アダルトビデオを教科書にしている男性は、AVという名のファンタジーを真に受けているところがあります。

しかし、リアルはそうではありません。

あんなもの通りにしたら、女性が痛がるのも無理はないのですね。

 

 

その女性は涙ながらに訴えた結果、旦那様との関係が修復されたのだそうです。

奥様の気持ちを受け止めることができた旦那様もまた素晴らしいなぁと思いました。

 

 

結局のところ、「夫婦で対話すること」をあきらめてしまうことが最大の問題なのです。

 

 

忙しい日々の営みの中で、すれ違うことも多いでしょう。

人生のパートナーに選んだけれど、すれ違ってしまうこともあります。

 

 

夫婦なんてエブリデイ過渡期ですから。

とりわけ子どもの小さい頃は、なかなか二人だけの時間を作ることはできません。

 

 

まして、日本の住宅事情。

カラダでつながり合う時間を確保することはなかなか困難です。

 

 

そんな物理的な事情の前に、僕らは考える必要があるのです。

 

 

それは互いの違いを理解し合うことです。

そのためのにも「伝え合う」が大事なんですね。

 

 

昨今は「自分らしく生きる」とか言っちゃって、とりあえず離婚する、みたいな人も多いのですが。

僕らは違う人間だから一緒にいられるのです。

 

 

生まれた場所も育ってきた環境も異なる二人。

生物として最もDNA的に遠い存在を選ぶなんて説も。

 

 

つまり、夫婦とは互いがそれ相応の努力をもって成立していることを知っておく必要があります。

 

 

くればやし ひろあき

公立中学校で16年間3000人以上の子どもたちと出会ってきた思春期の子どもの専門家としてメルマガ配信。当初、学校の先生に向けて発信したが、先生たちには見向きもされず。なぜかお母さんたちの心を掴んでしまい、北は北海道から南は沖縄まで全国各地に呼ばれるようになる。個人セッションをスタートすると、お母さんたちで行列ができる。
気がつけば、幼保小のPTAや高校生、なぜかシルバー人材センターまで、いろんなところに呼ばれる講演家に。
「お母さんとお母さんをつなぐ」をコンセプトに『子育て万博』を主催。妻とともにお母さんコミュニティー『プレシャス』を主宰し、名古屋にてお母さんのための寺子屋『ラブリー』を開校。
また、STRインストラクターとして年間350名が入門講座を受講。その上位講座である門下生養成プログラムは全国16都道府県から参加し、3日で満員御礼となる。
365日、子育てからパートナーシップまで、人妻たちの悩みに寄り添う生活を続けている。
妻と3人の子どもの5人家族。1978年生まれ。出身地名古屋。