「怒れる人」からは距離を置いてみる♪

共感 怒り 人間関係

悩みごとから学ぶ

「こういう先生がいるのですが、どう思いますか?」

「こんな親がいるのですが、どう思いますか?」

こういうメッセージをよくいただきます。

 

本当に返事に困ってしまうのですよね。

それは、なぜでしょうか。

 

 

僕はいつも相手の感情にフォーカスしています。

 

相手が真に求めているもの。

そこに寄り添うのですね。

 

「いや〜その親にも言い分があってね…」と反論したら、どんな気分になられるでしょうか?

「会ったこともない先生のこと、どうも思わないです」なんて答えたら、どんな気分になられるでしょうか?

 

 

求めているもの、それは共感です。

「僕もそう思うよ」

その言葉を求められていると思うんだ。

 

でもね…、

 

「こういう先生がいるのですが、どう思いますか?」

「こんな親がいるのですが、どう思いますか?」

 

 

これね、

「私、怒りを感じています。あなたも怒りを感じてください。」

そんなメッセージだと思うのです。

 

だからこそ、返信に困るのです。

 

 

同僚からの相談には…

こんなこと、ないですか?

 

「ちょっと聞いてよ!」

そう言われて、聞かされるのは悪口。

 

「今日、こんなことがあったんだよ。ひどいよね」

 

そういうときこそ、試されてるんだと思います。

自分がどう在りたいか。

否定も肯定もせず、受け止めてみる。

 

「そう、そんなことがあったんだね」

 

ただ、受け止めるだけでいい。

 

「ねえねえ、どう思う?」

 

なんて、ツッコまれる。

こんなときはさらに困ります。

相手が望む言葉はなんでしょうか。

そういうニーズも読み取ってみます。

一緒になって怒りを感じてほしいんですね。

 

「喜び」と「悲しみ」なら一緒に味わってもいいけれど…

でもね、その人に合わせる必要はないんですよ。

その人の怒りを、一緒に味わう必要なんてないの。

 

「喜び」なら一緒に味わうといい。

共感してくれる人がいるとね、「喜び」って2倍になるから。

 

「悲しみ」なら一緒に味わうといい。

共感してくれる人がいるとね、「悲しみ」って半分になるから。

 

でもね、「怒り」だけは違うのです。

 

「怒り」って、一度味わうと、なかなかそこから抜け出せません。

あれ、なんなんでしょうね?

ちょっと忘れたと思ったら、すぐぶり返す。

「怒り」って本当に厄介です。

 

怒っている人からは距離を置く

でね、こんな人がやってくる。

「聞いてください!こんなことがあったんです」

話している本人は、すでにお怒りモード。

 

そんなときはね、

「そう、そんなことがあったんだね」

受け止めたら、さっと席を外してみる。

 

「怒り」を表現している人って、とっても幼く見えます。

かく言う僕も、怒ってばかりの人間でした。

人って、成長するものですね。

 

店員さんのひどい対応にも、怒りを感じなかった話

 

 

ハッピーな子どもを育てる大人になるためのしつもん

あなたが共感したいときは、どんなときですか?

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。