子どものクリスマスプレゼントのルール

1、プレゼントの予算
2015年の調査によれば、
15歳未満の子どもの人口は
世界で19億1580万人です。
サンタクロースが世界の子どもたちに平等にプレゼントを配ったとします。
予算が1人1000円だとしても
1915800000人×1000円=1915800000000円
え〜っと、約2兆円です。
サンタクロース村はフィンランドにあります。
フィンランドの2012年の国家予算は11兆3900億円です。
サンタさんにプレゼントを依頼する際、
予算5000円でだいたいフィンランドの国家予算になります。
サンタさんの善意のせいで、国が崩壊します。
サンタさんが、あなたの無謀なプレゼント要求によって、国家反逆罪に問われることになるのです。
予算は1000円から高くとも5000円ぐらいにしましょう。
2、プレゼントの大きさ
実はサンタクロースは一人ではありません。
グリーンランドに住むサンタさん。
1957年にグリーンランド国際サンタクロース協会が設立され、公認サンタクロースは120人いるそうです。
何度も申し上げますが、
2015年の調査によれば、
15歳未満の子どもの人口は
19億1580万人です。
本物のサンタクロース1人+公認サンタクロース120人。
1915800000人÷121人=15965000人。
つまり、一人のサンタさんで1596万人に届けることになります。
1人1kgのプレゼントだとしても、
15965000個のプレゼント×1000g=15965000000g
15965000Kg=15965tになります。
アフリカ象1頭が約6tです。
アフリカ象2660頭分を運ぶことになります。
ですから、大型サイズのプレゼントを要求することは望ましいことではありません。
靴下に入るぐらいが適当でしょう。
ちなみに、一人100gのプレゼントでもアフリカ象266頭分です。
3、代行業者
このように見てくると、サンタクロースという職業がいかに過酷であるかがわかります。
まさか、サンタさんは年に一度しか働いていないと思っていませんか?
プレゼントの確保がむちゃくちゃ大変なんです。
1596万個のプレゼントです。
365日、毎日amazonに注文しても1日に4万4000個のプレゼントが届くことになります。
業者が1箱に100個もプレゼントを入れたとしても、毎日440箱届きます。
サンタさんの家は、もはや家ではなく倉庫のはずです。
これだけ次々と荷物が届くと出かけることもできません。
倉庫に運ぶだけで1日が終わっていきます。
また、そのような高額の買物にクレジットカード会社が対応してくれるのか、paypalで支払えるのか、心配になってきます。
そこで、サンタクロースは画期的な方法を考案しました。
一人のサンタさんで1596万人の子どもたちにプレゼントを配ります。
サンタさんのソリには、アフリカ象2660頭分のプレゼントが乗っています。
サンタさんのソリを引くトナカイは8頭。
賢明なあなたならわかるはずですが、トナカイ8頭でアフリカ象2660頭分の重さを引くことなど不可能です。
ですから、これから述べる画期的な方法が世界的に採用されるようになったのです。
それが「サンタクロース業務サポーター制度」です。
ある者は経済的負担を緩和するためプレゼント購入の代行を行います。
ある者は労働環境改善のため配送作業を代行します。
これらのサポートはご家族が担う場合も多いようです。
4、あちら側からこちら側へ
「サンタクロース業務サポーター制度」は大人たちの秘密の仕事でした。
ところが、兄弟姉妹のいる家庭では、お兄ちゃんお姉ちゃんが先にこの秘密を知ってしまうことが起こります。
秘密を知ってしまったお兄ちゃんお姉ちゃんは下の弟妹についつい話をしたくなるものです。
ここで大事なことは「あちら側からこちら側へ」という精神性です。
大人になるということは「大人のルール」を知ることでもあります。
そして、大人は「大人のルール」を守り、「子どもの世界観」を壊さぬように振る舞うものです。
我が家の長男と長女は、この「大人のルール」を知っています。
ですから、彼らは夜中に目が覚めてトイレに行きプレゼントの存在に気づいても、決して先には騒ぎ立てません。
弟が目を覚まし、一通り感動の声をあげてから、一緒にプレゼントを喜びます。
それが「大人のルール」です。
こうして彼らは大人な振る舞いを覚えていくのです。
「大人のルール」を知るということは、「大人としての振る舞い」を覚えることでもあるのですね。
これは、僕ら夫婦が彼らに強要したことではありません。
妻が上手にその世界観を伝え、彼らは阿吽の呼吸で自然に振る舞っているのです。
これが「親子の関係性」です。
5、「幸せ」という行動基準
さて、子どもたち全員がこの「大人のルール」を知ってしまったらどうするでしょうか?
当然、もうプレゼントを枕元に置く必要などなくなります。
でもね、僕はプレゼントを深夜、枕元に置き続けたいと思うのです。
なぜかって?
その方がハッピーだからです。
事前に子どもたちに欲しい物を尋ねます。
そして、「サンタさんにお願いしておくね」と言います。
深夜、そっと子どもたちの枕元にプレゼントを置きます。
朝、目覚めると枕元にプレゼントが置いてあるんです。
うれしくないですか?
それでいいじゃありませんか?
付き合わせますよ。
こんな話をすると、小学生になってもそんな話をしていたら、いじめられたり馬鹿にされたりするのではないか?なんておっしゃる方がいます。
そう思うのは自由です。
我が家はそんなこと、どうでもいいかなって思っているのです。
ハッピーな方がいいじゃん!
現実的で効率的で批判的な社会だからこそ、僕は家庭の中にぐらいファンタジーがあってもいいと思っているのです。
家族で迎えるクリスマス。
あと何度、こんな時間を過ごせるだろう?
あなたに贈る魔法の質問
夢のある世界を創造するためにできることは何だろう?
