非難したり、罰したりする『力づくの指導』を手放す
力づくの指導ならいつだってできる。
15年も生徒指導をやってきて、それでも「子どもたち」を指導することは難しいと感じています。
経験があるからと言って、簡単なものになるわけではありません。
もちろん、僕が最初の学校でやっていたような「力づくの指導」ならば、いくらでも簡単にできます。
怖い顔をして、怖いオーラを出して、いかにも「生徒指導」感を出すのなんて、今でもすぐにできます。
避難したり罰したり。
飴と鞭で指導していく、そんな「力づくの指導」。
そういうものを手放したとき、ホンモノの教育が見えてきます。
「力づくの指導」から「寄り添う指導」へ
「傾聴と対話」がキーワード。
そんな指導は難しくもあり、またおもしろくもあります。
「力づくの指導」では、非難したり、罰したりすることをよく行っていました。
ところが、この方法は不要な軋轢を子どもたちとの間につくることになります。
こちらが武器をもてば、相手も武器をもつ。
こちらの武器には勝てないと感じれば、心の城壁に籠城する。
渋々ながら理解(したフリ)はさせたものの、納得はしていない、腹には落ちていない、なんてことはよくあることでした。
だから、生徒指導において「子どもの誤った行動」を非難したり罰したりするだけでは、真の意味での解決にはつながらないのだと気がつきました。
そのことがようやくわかって、僕は「力づくの指導」を手放すことができました。
何かを手放さないと、何かを手に入れられません。
「力づくの指導」を手放して、「寄り添う指導」を手にいれる。
「非難したり、罰したり」に頼らない指導が、「ハッピーな先生」の生徒指導であると思います。
ハッピーな先生になるためのステップ
非難したり罰したりすることでは、真の意味で心には響かない。