比べることを手放したら、教室は変わる


ときおり、先生が「いじめ」を先導していた、などというニュースを目にします。
そんなことは、にわかには信じられません。

このご時世に先生になろうという人物です。
僕は、「そんな先生はいない」と信じたい。
きっとそんなつもりはないのに、勘違いされてしまった先生のはずです。

今日は、そんな先生に贈るステップです。

 

「比べる」が生み出すもの

僕らがよく用いる手法に、「比べる」というものがあります。

「ほら、あの子はできてたよ」
「ほら、あのクラスはできてたよ」
「ほら、あの学年はできてたよ」
と言って、焚きつける。

そんな場面はよく見かけます。

 

この「比べる」というやり方は、できない子にとって、とても悔しいものです。
大人だってそう。
できる人と比べられて、「もっとがんばろー」って思える人は少ない。

 

「比べる」と、
「できる」「できない」
「正解」「不正解」
「良い」「悪い」
を生み出すことになります。

 

子どもたちが受け取るのは、「優越感」「劣等感」

 

これは「いじめ」の種を蒔いているようなものです。

その子その子のがんばりにこそ価値がある
だれかと比べる必要はありません。

 

昨日書けなかった漢字が、たとえ1個でも今日書けるようになったならば、その子にとっては大きな成長。

「比べること」を手放すと、もっと教室が心地よい場所になると思います。

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 みんな違ってみんないいから、子どもを比べない

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。