ロックダウンの噂に右往左往し食料を買い占める人がいるらしい。

読書感想文

「我先に」の人たち

新型コロナウイルスのワクチンを開発していると聞く。

「ワクチンって予防接種?」と思いましてね、調べてみました。

 

 

ワクチンを接種することにより、あらかじめウイルスに対する免疫を作り出し、病気になりにくくするそうです。

つまり、ワクチンを打つと病気になりにくい、ということですね。

 

 

なので、病気に対する免疫(抵抗力)がつくられ、その人の感染症の発症あるいは重症化を予防することができるそうです。

なんか、ここだけ読むと、若者は発症しなかったり重症化しなかったりするから、すでに「ワクチン打った状態」みたいな感じなんでしょうか?

 

 

で、予防接種をすると、感染症にかかるよりも症状が軽いことや、まわりの人にうつすことがないんだそうです。

そこが違うのか、コロナウイルスは…と思いました。

 

 

症状が出ないのに、人に感染るんです。

これ、厄介だよね。

 

 

でもさ、そう考えると、感染経路とか調べてるじゃん?

その経路もところどころ抜けが出るってことだよね。

 

 

 A → B → … → …→ C
                発症しない人

 

こんな感じ?

よく追跡できるね、と思う。

 

 

ってことは、若者の場合、そもそも発症もしないし重症化もしないけど、ワクチンを打つと「人に感染しなくなる」という意味になるのでしょうか。

そして、いまどきの若者は僕ら世代も含めて、そういうものを打つのかな〜とか思ったりしました。

 

 

つまり、「自分のために」ではなく「誰かのために」で、注射を打つんです。

自分が感染しないようにするインフルエンザすら打たない人が多いのに、人に感染させないためのワクチンを打つのかな〜とか考えてました。

 

 

小池都知事の会見を見て、都内のスーパーでは早くも食料の買い占めなんかも起こったみたいです。

 

 

2011年3月11日、東日本大震災が起こりました。

悲惨な惨状の中、日本人はパニックにもならず、食料確保のために争うようなことも起きず、とても落ち着いて他者を思いやる様子が世界中に放映され、そして賞賛されました。

 

 

あれはもうずいぶん昔のこと。

あれから日本は変わりました。

 

 

時代の違いよりも、東北地方と関東地方という土地柄の違いもあるかもしれません。

お隣様との関係性が希薄になると「我先に」となってしまうのかもしれませんね。

 

 

海外の様子と変わらず、ロックダウンの噂を前に、買い占めに走る。

トイレットペーパー、マスク、そして食料。

人間らしいと言えば人間らしい姿ですが、先日のトイレットペーパーとマスクの教訓は生かされず、結局みんな「自分のこと」が最優先なようです。

 

 

「分かち合う」とか「譲り合う」とか「思いやる」とか。

そういうのを失うと、人間って獣っぽくなります。

 

 

そんな空っぽになった食料品売り場の映像を見て、「自分は感染しても平気だけど、人に感染しないようにするワクチン」ができあがったとして、どのぐらいの人が打ってくれるのかな、とか思ったりしました。

 

 

インフルエンザの謎

インフルエンザでいうタミフルのような抗ウイルス薬のような特効薬的な薬の誕生の方が望まれるのでしょうか。

結局、みんな安心したいわけだし。

でもでも、安心と油断は違うわけで。

「タミフルあるからいいや…」みたいな感じで、人が出歩くのも拡散させてしまいますなぁ。

 

 

そういえば、「インフルエンザ」って、昔は冬だけだった記憶があります。

冬の季語みたいです。

あれって、夏の間、どうしてたんですかね?

 

 

人から人に感染するじゃないですか?

だから、教室で流行るじゃないですか?

 

 

どこからスタートするんですか?

もしかして、夏の間は地球の裏側で生存しているんですか?

突然流行りだして暖かくなるとだんだん収束していく。

 

 

あれ、不思議ですよね。

暖かなときはどこにいるんですか?

 

 

不思議といえば最近は夏にもインフルエンザになるようになったこと。

あと、A型とかB型とかいろいろあって、その年の流行に合わせてワクチンも打つってこと。

 

 

ワクチンっていっぱい作って保管できるのかな〜。

その年の流行を知ってから作って間に合うの?

毎年打つぐらいだから1年したら効力がなくなるってこと?

 

 

冬になる。

インフルエンザの患者が出始める。

「どうやら今年はA型らしいぞ」となる。

「じゃあ、ワクチン作りますか?」となって、それから作り始める。

それで、間に合うのだろうか?

 

 

それとも、いろんなタイプを作っておいて、当てが外れたら廃棄するんだろうか。

わからないことだらけだな。

 

 

わからないことだらけの世界を生きる

そんなわけで、僕らが暮らす世界はわからないことがいっぱいだね。

 

 

インフルエンザが毎年流行するように、コロナも毎年起こるのかな。

毎年ロックダウンするわけにもいかないよね。

 

 

小池都知事が「不要不急の外出を避けて」と強くお願いをしました。

強制力のある封鎖ではなく、まだ「お願い」の段階なんだけど。

 

 

どのくらいの人が真剣に考え、協力的な態度を示すことができるだろう?

まずは心を落ち着けよう。

 

 

「我先に」と焦って衝動的に行動すると、「買い占め」みたいなことが起きる。

いかに理性的に行動するか、なんだよね。

「全体」を考えて「個」が行動できるか。

 

 

いろんな考え方の人がいる。

「自粛しろ」って人もいるし、「自粛するな」って人もいるし。

そういう中で、「みんなで考え、みんなで協力し合おう!」ってのは、やっぱ難しいように思う。

 

 

ある種の「強制力」みたいなのが働かないと、一律の行動にはつながらないのかもな。

なんか、それはそれで、人間らしいし人間らしくないし、みたいな。

 

 

今朝はそんなことをぼんやり考えていた。

 

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。