夫や妻にイライラするとき、「初期設定」にイライラしてないだろうか?


なぜか写真が反転している。

もう、直すのが面倒くさいので、そのままで話をさせてほしい。

さあ、今日のテーマだ。

「夫もしくは妻にイライラしているあなたへ」というテーマで書こうと思う。

 

 

妻のスマホを知りませんか?

先日、家族で旅行に出かけたのだけど、出発した直後に

「あっ!スマホ、家に忘れた!」

と妻が言うの。

 

我が家の車には、僕と妻と3人の子どもたち。

(またか…)という空気が流れるわけ。

 

 

いつものことなのよ。

なんか忘れるのね、なんか。

 

 

この前は妻が「大阪に行く」と言うので駅まで送っていったのね。

で、降ろした後で走り出したら、ブー♪ブー♪ってスマホが鳴るから出たら妻から電話。

 

 

どうやらお財布を忘れたらしい。

それで僕は急いで駅に引き返し、現金を渡したのね。

 

 

どうも彼女のスマホと財布は相性が悪いらしい。

スマホがあると財布がなくなり、財布があるとスマホがなくなる。

おそらく過去生で因縁のある相手なのではないかと思われる。

スピリチュアル界隈の人に一度確認をしてみてほしい。

 

 

そんなわけで、デフォルトでスマホか財布がなくなるウチの妻。

とりわけ、スマホはひどいもので、日に3度はなくなる。

彼女のスマホは家出癖があるのか、所有者のもとからよく消えるのである。

 

 

ということで、先日の家族旅行でも案の定、スマホがどこかに消えてしまったらしい。

出発した直後、それに気づいた彼女の要請のもと、交差点でとって返し、自宅前に路駐して妻は家の中へ。

 

 

が、待てど暮らせど、妻は帰ってこず。

僕らは静かに車の中で過ごしていた。

 

 

すると、後部座席からブーン♪ブーン♪とバイブ音。

娘が「お母さんのスマホ発見!」と叫ぶ。

 

 

スマホはカバンの中にあったのである。

そのことを伝えると、「あ〜…、よかった」と安心した様子だった。

正直、これもまた(またか…)なのではあるが、もう家族にとってこれは初期設定なので、「怒り」に変換されることはない。

 

 

ないと思ったら、カバンの中。

これ、よくあるパターンである。

 

 

こんなことにイライラしていた時代があった。

だが、今はもうイライラしない。

ほんの少しだけ、呆れるだけだ。

そして、「ネタとして美味しい」とほくそ笑むだけである。

 

 

大切なことは「あきらめる」ことだ。

我が家では「白旗を振る」と表現している。

 

早い話、「仕方ないよね」って思えたら、夫婦仲なんて何も問題がなくなる。

ほとんどのことは仕方がないことであり、あきらめるしかないのである。

 

 

妻と、スマホと、鈴と

先日、そんな妻がスマホに鈴をつけ始めた。

チリーン♪チリーン♪と、とってもいい音色がする。

 

 

スマホがバイブで揺れると、鈴が鳴ってスマホのありかを知らせてくれると言う。

素晴らしいアイデアだと自信ありげにおっしゃるわけだが、だったら着信音アリに設定したらいいんじゃね?と思う次第である。

なぜだか、彼女のスマホはいつもバイブである。

 

 

このスマホ、とにかくよく家出をする。

だから、「父ちゃん、電話かけて」と要求してくる。

電話をかけたところで、バイブでは音が鳴らないので、結局見つけられないのである。

 

 

頑なにマナーモード。

妻のスマホは頻繁に家出をするくせに、マナーは頑なに守るタイプなのである。

意味がわからない。

 

 

スマホの持ち主曰く「講座中、音が鳴ってはいけないから」という配慮らしい。

ただ、設定がおかしいのか、なぜかメッセージの着信だけはちゃんと音が鳴る。

やたら、ピコーン♪とかチャリーン♪とか鳴るので、あまりマナーがいいとは言えない。

 

 

電話は鳴らなくて、メッセージは鳴る。

なんとも中途半端なマナーである。

 

 

ちなみに、スマホについた鈴だが、今は外されている。

その秘密もお伝えしよう。

 

 

手でスマホを持つと、鈴がリリーン♪リリーン♪と良い音を奏でる。

だが、想像してみてほしい。

四六時中鈴が鳴り続けるのである。

 

 

良い音も、鳴り続ければ騒音である。

リリーン♪リリーン♪

もう、ただの迷惑でしかない。

 

 

だが、鈴にはもう一つの弱点があった。

 

 

彼女のスマホの家出先は、決まってコートのポケットかカバンの中である。

マナーモードのスマホは、いくらバイブで鈴を揺らしても音が鳴らない。

なぜなら、ポケットの中でもカバンの中でも、布に触れているため鈴は鈴の機能を果たさないのだ。

 

 

そんなわけで、うるさいだけで役立たず。

いつの間に鈴はその役目を全うすることなく、スマホから離れることになったのである。

 

 

ウチの妻、知りませんか?

こうして、彼女のスマホは今日も行方不明になっている。

日に二度三度いなくなるのは初期設定のため、もう驚きもしなければ心配もしないしイライラもしない。

 

 

仕方がないのである。

あきらめるしかないのである。

 

 

そして、こんな面白いネタはやっぱり書かずにはいられないのである。

妻は「私のことをブログのネタにするな」と怒るのだけど、書き手を夫にした妻の宿命というヤツで、あきらめてほしい。

 

 

いや、ネタにして溜飲を下げていることも、無きにしも非らずである。

案外僕は器の小さい男なのだ。

とにかく互いに仕方がないと思ってあきらめるしかないのである。

 

 

こんな面白いネタを書かないなんて、むしろ書き手失格である。

怒られても書くし、書かれたくなければ面白いネタを提供しなければいい。

 

週刊誌に叩かれたくなかったら不倫はするな!という話なのである。

えっ?違う?

 

 

スマホと同じように、妻もまた、よくいなくなる。

スマホに鈴は付けられても、妻には鈴を付けられないのである。

我ながらうまいこと言ったな、と思っている。

 

 

遅く起きてきた子どもたちが「お母さんは?」と尋ねることも、「さあ?また出かけたよ」と答えることも初期設定である。

「ふ〜ん」と言って、母親がいないことに、もはや何も興味を示さない子どもたちも初期設定である。

 

 

ほとんどのことは初期設定であり、仕方がないことであり、あきらめるしかないことなのである。

 

 

だから、もしあなたが夫、もしくは妻にイライラしているなら考えてみてほしいのだ。

あなたのイライラの原因が、夫及び妻の初期設定であるならば、それは仕方がないことであり、あきらめるしかないことなのである。

 

 

変えられないことで悩むより、変えられることで悩みたい。

つまり、僕が何を言いたいかと言うと、「変えられるのは自分だけ」ということである。

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。