子どもにとって「今」は「今」しかない
子どもたちの「今」に次はない
子どもたちにとって、小学校3年生は今年しかありません。
来年は小学校4年生です。
もう一度、小3をやれることは、一生ないのです。
「なにを当たり前のことを言ってるんだ」と思われるかもしれません。
ですが、この当たり前のことを意識している先生がどれだけいるのでしょうか。
学校の先生は来年も先生です。
次はどんな学年でしょうか。
次はどんな学級でしょうか。
失敗しても次がある。
やり直しがきく。
でもね、子どもたちにとって、「今年」は「今年」しかないのです。
もう二度と
年少も
年中も
年長も
小1も
小2も
小3も
小4も
小5も
小6も
中1も
中2も
中3も、ないのです。
一生に一度なのです。
そこに寄り添う覚悟で、僕は子どもたちと接しています。
子どもたちの人生の1ページに立ち会うという覚悟
僕は国語の先生です。
新しい教材に入った日には、必ず僕が音読をします。
『少年の日の思い出』も『故郷』も音読をします。
『走れメロス』を読んだ日には、それだけで1時間が終わります。
全力で読むのでグッタリします。
それでも読みたい。
自己満足だと言われても読みたい。
目の前の子どもたちにとって、教材との出会いはたったの1回です。
次はありません。
目の前の子どもたちに、僕が『故郷』を読んであげられるのは1回しかないのです。
そう思えば、CDになど任せられません。
もちろん、朗読CDの方が上手です。
だけど、子どもたちのために想いをこめて読みたいのです。
子どもたちにとって、「今日」という日は「今日」しかありません。
だから、僕は今日という日を大切にしたいと思っています。
すべての行事も、授業も、学活も、子どもたちにとってはたった1回しかないこと。
そこに立ち会える幸福を噛み締め、責任を背負い、子どもたちの前に立つと、子どもたちの瞳は変わります。
ハッピーな先生になるためのステップ
1日1日を、1場面1場面、心から大切にする。