学校の価値を見つめ直し、その価値を高める

学校の価値

学校のバリュープロポジションを考えよう

子どもたちや保護者の期待値を圧倒的に越える価値を提供できると感動が生まれます。

要望に応えても期待値は越えられない

子どもたちや保護者に圧倒的な価値を届けるために大切なことは、バリュープロポジションを絞り込むことです。

バリュープロポジションとは「顧客が望んでいて、競合他社ができなくて、自社が提供できる価値」のことを言います。

 

では、それを学校に置き換えてみましょう。

子どもたちや保護者が真に望むもので、他の教育機関では提供できなくて、学校が提供できる価値

となるでしょうか。

 

子どもたちや保護者が真の意味で必要としていることは何かを徹底的に絞り込む。

そこから価値を創造し、お届けすることで満足度を高めることが必要です。

 

では、学校のバリュープロポジションを考えてみましょう。

 

「子どもたちのハッピーな人生」をデザインする場所

子どもたちや保護者がまだ言語化できていない、真に望むものとは何のかを絞り込んでいきます。

この世界に入って15年でようやく見えてきたもの。

それは「子どもたちのハッピーな人生」です。

 

すべての子どもたち、幸せに生きたいと願っています。

そして、すべての保護者は我が子に幸せに生きてほしいと願っています。

 

僕はこの「子どもたちのハッピーな人生」こそが、真の意味で子どもたちや保護者が望むものであると考えています。

そして、これこそが本来、学校が提供してきた価値ではないでしょうか。

いつのまにか忘れてしまった価値。

これが学校のバリュープロポジションだと、『ハッピーな先生のハッピーな教室』では定義し、これまで記事を作成してきました。

 

学習指導もその価値をお届けする一部です。

学校では、生涯にわたって学び続けられるように、人生がもっと豊かになるように、学習指導をしています。

決して、受験のために学習指導をしているわけではありません。

 

ここを誤ってはいけないと思うのです。

 

たとえば、国語で文学作品を読んで、人間とは何かを知る。

算数や数学で論理的に思考する。

理科で星や生き物について学んだり、社会で過去を学んで未来を考えたり。

美術や音楽で感性を養い、保健体育で心や身体について学ぶ。

英語を通して世界とのつながりを感じる。

技術家庭科で生活に直結するスキルを学ぶ。

 

それらすべては、子どもたちの人生をよりよくするために存在しています。

授業とはつまり、子どもたちが幸せに生きるためにあるのです。

学力とは、突き詰めれば子どもたちが幸せに生きるための力です。

 

つまり!

ここ、大事なポイントです。

 

学校と学習塾は、まったく競合していないんです!

僕らの学習指導は、成績が上がればOKというステージにはありません。

 

僕らの志事のバリュープロポジションは「子どもたちのハッピーな人生」です。

そう定義づければ、やるべきこと、やらなくてもよいことが見えてきます。

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 学校の価値を見つめ直して、その価値を高める。

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。