フロー状態になるためのポイント<後編>

フロー状態になる

フロー状態になる5つの条件

仕事を良質な遊びへと変化させるフロー状態。

心から志事を楽しむために欠かすことはできません。

 

じゃあ、そのフロー状態になるためには、どうしたらいいのか。

5つのポイントがありました。

 

①魂の声に耳を傾ける

②子どもたちの笑顔が浮かぶ

③チャレンジ

④工夫する余地

⑤邪魔されないで心から楽しめる環境

 

フロー状態になるためのポイント<後編>は③〜⑤をお届けします。


 過去の記事はコチラ→フロー状態になるためのポイント<前編>

 

創意工夫がフローをつくる

③ チャレンジ

そこにチャレンジする部分があると、僕らはフローになります。

 

一度うまくいったことをもう一回やるのってテンションが上がりません。

そのため、僕は4月には昨年度の授業ノートをワイルドに捨ててしまいます。

 

他の先生の教室を見て「あれ、いいな」と思ったり、「先生、何やってるんですか〜?」と尋ねてみたりして、新たなアイディアをいただくのもいいですね。

すると、そこに新たなチャレンジが生まれます。

去年の焼き増しではなく、そこにチャレンジを設けるといいでしょう。

 

④ 工夫する余地

教育書のやり方をそのまま真似て、うまくいっていない教室をよく見かけます。

残念ながら、100人いれば100通りの子育てがあるように、100の教室があれば100通りの教室があるわけです。

 

ですから、あらゆる教育実践はその教室ごとに現場合わせをしていく必要があるのです。

教育書に書かれた実践が悪いわけではありません。

その素晴らしい実践をそのまま使ってもうまくいかないのですね。

 

そのスキルやメソッドを、自分の教室に合わせてリメイクする必要があるのです。

そして、リメイクするためには、よ〜くご自身の教室を知っていなければなりません。

 

「どうやって工夫しようかな?」

こういうとき、僕らはフローになることができます。

先生をフローにさせる職場環境

⑤ 邪魔されないで心から楽しめる環境

そして、もう一つ大事なこと。そして、これが一番大事なこと。

それは、学校の体制です。

 

「そんなのダメ」

「それは前例にない」

 

そうやって、エネルギッシュな先生方のクリエイティビティを阻害するような保守的な体制があると、フローは生まれません。

 

これまで出会った校長先生は、素敵な方ばかりでした。

 

「そうか…。わかった。まうやってみろ。ダメなら尻は拭いてやる」

 

そんな校長先生ばかりでした。

だからこそ、僕自身のクリエイティビティは育ったのだと思います。

つまり、育てていただいたのですね。

 

「こうでなければならない」だらけの職場環境では、エネルギッシュな先生方のクリエイティビティーを阻害してしまうのです。

ですから、フローになれる職場環境を意図的につくりだすことが必要なんですね。

 

ハッピーな先生になるためのしつもん

 フロー状態になるために、どんなことを心がけますか?

 

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くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。