夫婦の問題はだいたいコミュニケーション不足

妻が突然、「お茶畑を見るために旅行に行きたい」と言い出した。
そんな話を書きました。
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今、彼女は中国茶藝師として、中国茶を淹れる仕事をしています。
上海に住んでいたころ、お茶の先生のもとでその作法を習い、本格的に仕事にしていったのです。
そんなこと、カケラも知らなかった僕は、「お茶畑を見るために」の意味がわかりません。
一体なんの話なのか。
頭の中は混乱するばかり。
そもそも日々仕事に追われる毎日。
加えてわけのわからない「新たな情報」が飛び込んでくる。
聞いた瞬間、怒りが湧いてきて、よく話も聞かずに喧嘩になってしまう。
そんなことってあると思うのです。
夫婦のすれ違いなんて、大半がコミニケーション不足。
よくよく話し合い、理解し合えば済むものを、そのプロセスを飛ばしてしまうものだから、すれ違ったりぶつかったりしてしまうのです。
「キッチンの片付け問題」もそうです。
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からまりあった糸を紐解いていけば、なんてことはない話。
妻が「お願い」と笑顔で頼み、夫が「いいよ」と笑顔で応え、妻が「ありがとう」と返す。
それで丸く収まるものが戦争になってしまう。
そんなことってあると思うのです。
誰もが「自分が正しい」と思って生きています。
この世界には「正義」があふれています。
「正義」の反対は「悪」だと思っている人が多いでしょう。
つまり、「私は正しくてあなたは間違っている」という世界です。
しかし、本当は違います。
「正義」の反対は「別の正義」です。
だから、この世界から戦争はなくなりませんし、夫婦喧嘩もなくなりません。
「どちらも正しい」
僕らが生きている世界は、そういう世界なのです。
相手の立場に立って考える。
そんなことは小学生でも知っていること。
ところが、現代社会を生きる大人はそういうことが大の苦手です。
自分の主張ばかりして、「あなたは間違っている」と戦ってしまいます。
それでは、この世界から争いごとはなくなりません。
毎日のように、既婚女性とお会いして話をします。
もちろんみんな様々な悩みを抱えて生きています。
僕は尋ねるのです。
「それ、旦那さんに伝えましたか?」
すると、ほぼすべての女性が「伝えていません」と返してきます。
加えて「どうせ言ったって聞いてくれませんし」と言われる。
どうせ聞いてくれない。
だから言わない。
そして、わかってもらえない。
夫婦生活に不満を感じ、そのイライラが子どもに影響を与えてしまう。
なんと悲しいことでしょうか。
伝えなければ伝わらない。
(察してほしい)は自分本意の考え方。
互いに歩み寄って、相手の言葉に耳を傾ける。
そんな時間が必要なのだと思います。
